文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

永田「除名処分」で、武部が「名誉回復」だとさ。

永田議員が表面的には謝罪したとはいえ、「堀江ー武部金銭疑惑」という巨大な闇につながるメールの中身について、若干の「含み」を残したことで、自民党サイドがいたくご立腹の様子だ。除名処分にしろ、という声が沸き起こっているらしい。


ということは、自民党議員の多くは、「堀江ー武部ルート」に巨大な闇どころか、塵一つないとでも言いたいのだろうか。面白い話である。「堀部ー武部ルート」には「何か」があるに決まってるだろうが。「お金で何でも買える」と豪語する若者が、自民党総裁や幹事長、あるいは総理の片腕と言われる大臣の推薦と応援を受けて、堂々と衆議院選挙に打って出たのである。しかも武部にいたつては、「わが息子です。わが弟です。」と前後の見境もなく連呼したのである。今さら、何もなないと言う方がおかしいだろう。何処から何処へ動いたか知らないが、また誰から誰へ動いたかもわからないが、「億単位のお金」が動いていることは間違いないだろう。しらばくれるのもいい加減にしてもらいたい。それとも自民党議員やその予備軍は、杉村タイゾーみたいな社会的な落ちこぼれで、一文無しのニートやフリーターのような連中ばかりだとでも言うのかね。


実は、永田議員の謝罪会見に怒っているのは自民党と言っても、「堀江ー武部ルート」の疑惑の渦中にある小泉執行部の一部議員と、大臣待ち組の逢沢ナニガシや平沢ナニガシのようなゴマスリ議員だけだろう。多くの自民党議員は、むしろ、声には出さないが、「第二、第三の爆弾メール」の登場を密かに期待しているはずだ。


それにしてもジャーナリストはだらしがないな。「ガセメール」をつかまされ、一杯食わせられたらしい民主党バッシングで盛り上がっているが、毒饅頭を食わせられて思考停止状態にあるのは、マスコミの方ではないのか。民主党や永田議員に代わって、「堀江ー武部ルート」にあるに決まっている「巨大な闇」を突撃取材で暴き出していくことこそジャーナリストの仕事ではないのか。罠にはまってのたうちまわっている窮鳥を撃つのが仕事ではないだろう。


というわけで、自民党議員よ、懲罰動議でも除名処分でもやってみるがいい。そんなことに熱心な議員は、「毒饅頭」を食った議員に決まっているはずだ。誰と誰が熱心か、明確に議員の実名入りで報道してくれよ。熱心なのは、竹中某と世耕某と根本某らしい、って? いくらなんでもそれはないだろう。間違いなく「ガセネタ」だろうね、それ(笑)。

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