文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

トリノ全滅で、「よかった!」ね。

清水も加藤もオイカワも、もちろん上村アイコとか里谷リエとか今井メロとかも、そして体重オーバーで失格の、笑うに笑えぬ喜劇ジャンパー・原田某は言うまでもなく、ことごとく全部駄目だったようだが、僕は当然の結果だったような気がする。「ザマー、ミロ…」とまでは言わないが、少なくとも小生の胸が「スーッ」としたことだけは確かである。何の話かと言うと、トリノ冬季オリンピックのことである。テレビだけが大騒ぎしているフィギュアスケートもおそらく全滅だろう。可能性があるとすれば…、浅田真央ちゃんぐらいだろうが…(笑)。最近のスポーツ選手を見ているとなんだか空しくなってくる。なんでだろう、この空しさは。どこに原因はあるのか。選手か観客かマスコミか。いずれにしろ競技よりも競技引退後の就職先のことが一大事らしい選手達の言動を見ていると幻滅する。フィギュアの村主某とかも、引退後はスポーツキャスターへの就職が内定しているらしい。そういえば、テレビのスポーツ番組やニュース番組のキャスターにどこかで見たような顔が写っていると思ってよく見てみると、つい最近までオリンピック選手として活躍していたような女性達である。別に誰が何処に就職しようとかまわないが、オリンピック選手がテレビ局のアナウンサーに就職なんて、なんだか絶望的な気分になる。何か勘違いしているんじゃないの、こいつら…(笑)、とでも、別に小泉さんが言うように成功した人間に嫉妬しているわけでも僻んでいるわけでもないが、呟きたくなる。整形したのか化粧で誤魔化しているのか知らないが、やけに美しくなっていたりするとますます興醒めである。というわけで、真剣勝負に取り組んでいるはずの現役選手たちまでが、なんだか芸能人気取りで、テレビカメラの前でやたらにニコニコして、幼稚園のお遊戯会か何かのように、だらしなく愛想を振りまいている姿を見ると、「おまいら、全滅しろ…」と思わず叫びたくなる。そして現にそうなると、「ホッ」とするというわけだ。要するに、テレビ局よ、オリンピック選手だからと言って、甘やかすのもいい加減にしてくれ、ということだ。うすっぺらなお涙頂戴のメロドラマやホームドラマの押し売りはいい加減にしろよ。もっと勝つか負けるかという、ココ一発の真剣勝負にこだわれよ。そこからしかドラマは生まれないはずだろう。かつては、真剣勝負にこだわり、「負けたら、頭を剃る…」と言ったレスリングの監督もいたように記憶するが、最近の監督や指導者は、勝負よりテレビ写りや引退後の就職先のことばかり心配しているのだろうね。というわけで、トリノだかトレビーノだか知らないが、予想通り、「日本人選手全滅で乾杯…」というわけだ。今夜は、やけに、安物の芋焼酎がうまいなあー(笑)。それとも悪酔いかな。