文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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靖国参拝で日中韓に「密約」はないのか?

小泉首相靖国参拝強行に対する中国、韓国側からの対日批判が、大衆的な盛り上がりを見せず、いつのまにか腰砕けに終わろうとしている。韓国の外相かなんかも(潘基文<パン・ギムン>外交通商相)、参拝への抗議として訪日予定をキャンセルするかと思われていたが、早々と鉾先をおさめて対話路線を選択、訪日するそうである。中国では、反日暴動でも起きるのかと思われていたが、こちらも参拝直後の政府声明はだけは勇ましかったが、それもポーズだけだったようで、その後まったく静かである。何か、ヘンだなと思うのは僕だけではないだろう。何か、密約でもあるんじゃないか、と思わせる動きが明らかになっている。というわけで、またまた売国奴トヨタの奥田(笑)の登場である。奥田は小泉特使として秘かに訪中し、中国政府首脳との事前の打ち合わせを行ったらしい。小泉の参拝が、私服で小銭を賽銭箱に放り込むだけの、「カラスの行水」のような「私的参拝」になったのがその証拠だろう。むろん、これで、大方の予想に反して中国で反日暴動が起きない理由も理解できるというものだ。奥田を特使として、小泉とコキントーとの間でどんな密約がかわされたのか。一説では、ガタガタ言うと、「odaを全廃するぞ」と脅迫したという噂もあるが、それはないだろう。おそらく靖国問題拉致問題と同じことになるだろう。さて、曽野綾子を初めとして(産経新聞10/24「透明な歳月の光/日本のマスコミ」)、この小泉靖国参拝問題では、小泉参拝を危険視するマスコミの報道に対する批判が激しい。曽野綾子曰く、靖国参拝歩道で、「マスコミは典型的なポピュリズムで動いた。広報を構成する際の哲学も思想も戦略もほとんど感じられない。日本の国際関係を悪化させて来た原因の一つは、日本のマスコミだったのだろうと思わせられる。」と。なるほど。しかし、今やドシロートでさえその紋切り型のマスコミ批判を躊躇する時代に、堂々とやってのけるとは。さすがに「作家センセイ」である(笑)。いずれにしろ曽野綾子は今回の小泉靖国参拝が、マスコミの評価とは逆に成功だったと言いたいようだが、小泉参拝の「成功」の裏に、かつての北朝鮮訪問の時のような「譲歩」と「密約」がなかったと断言できるのか。それとも、外交や政治に「譲歩」や「密約」なんて当然だと思うのだろうか。曽野綾子は、産経新聞のコラムで、日本のマスコミの報道と比較して、曽野綾子が理事長か何かを勤めていた「日本財団」とかいう組織の広報活動を自慢しているが、まったくの噴飯物である。日本のジャーナリズムは「日本財団」広報部以下だそうである。畏れ入りました。曽野綾子はそのコラムで、自分は「たかが小説…」という姿勢で小説を書いてきたというようなことも書いているが、たしかに曽野綾子の多くの小説は、「たかが小説…」というレベルの小説でしかなかった。それは間違いない。今更、言うのも気が引けるが、大江健三郎の小説の足元にも及ばない。ちなみに、僕は、日本国の首相が靖国神社を、「8月15日」に、「私的参拝」ではなく「公式参拝」することに反対ではないよ。








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