文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

僕は「古典保守」派だが民主党に期待する。

自民大勝、民主惨敗という衆院選の「結果」だけを見て、居丈高なというか、横柄なというか、要するに付和雷同的な低次元の民主党批判と民主党バッシングがマスコミを中心に横行しているが、僕は、民主党惨敗という結果を、結果から類推して、「偉そうに…」(笑)、批判・罵倒する気にはなれない。投票結果が出るまでは、岡田民主党の「惨敗」を予知し、警告を発したものは一人もいなかったではないか。「産経新聞」で例によってご立派な、ご高説を垂れている屋山太郎よ、「最初からわかっていたよ…」的な民主党批判の言説こそ、「最初からわかっていたよ…」である。まったく同じような内容の原稿を、小泉自民党惨敗の折にも、書いていたのではないのか。負け犬に唾を吐きかけるような言論を得意げにやる言論人こそ、もっとも唾棄すべき言論人だろう。郵政造反組で、無所属の上に刺客まで送られながらも、孤軍奮闘の末、からくも当選にこぎつけた野田聖子平沼赳夫、あるいは参議院造反組のリーダー中曽根弘文等が、小泉圧勝の選挙結果を見て、右往左往しているが、それを見て、野次馬的な物書きたちが、転向だ、変節だ、卑怯だ、と罵倒しているのもまことに見苦しい。(ここを見よ→http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/200509152359.html)隠微な権力機構を総動員して…(尾行されているはず?)迫ってくる敵に、まさに瀬戸際に追い詰められた状況で右往左往しないのがおかしいだろう。最近は、「ブレないこと」が人気らしいが、「ブレないこと」も、裏を返せば、頑迷、頑固、意固地、思考停止…ということだろう。決してホメられたことではないだろう。日垣隆という雑文書きが、「『ケチな野郎』はなぜ嫌われるか」(「日刊ゲンダイ」9/16)で、参議院造反組(中曽根のことだろう?)を「みみっちい」「しみったれ」の典型…と罵倒しているが、僕に言わせれば、相手の弱みに付け込んで、遠くから火事場泥棒的に批判・罵倒を繰り広げて、ふんぞりかえる日垣隆のような「野次馬エセ文化人」こそ、「みみっちい」「しみったれ」の典型だ。ちなみに、日垣は、僕が「青色発光ダイオード裁判」関連で日垣隆を批判する日記を「さるさる日記」に書いた時、「さるさる日記」の会社を通じて「削除要求」をして来た男であり、実際に削除させた人物である。今、こんなことを書くのは、実は、勝谷誠彦の「さるさる日記」の選挙関連の記事が強制的に削除要求され、実際に削除されたらしいという情報を掴んだからだhttp://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174&log=20050913日垣隆なんて、テメーこそ、自分が批判されると神経過敏になり裏から手を回して削除要求を出すような、ほんとに「ケチな野郎」だろうが…。おっと、ついつい話が横道にそれてしまったが、惨敗した民主党の党首選びが緊迫してきたようだ。若手から前原誠司が立候補し、ベテランから菅直人小沢一郎が立候補するようだ。なかなかいい構図ではないか、と僕は思う。ヤクザの立ち回り以下の下品な政争しか出来ない小泉自民党の堕落にはウンザリしているので、今は民主党の党首選びをめぐる健全な派閥抗争に期待するほかはない。具体的に言えば、僕は、枝野幸男等のような民主党若手の登場を期待しないわけではないが、前原は党首の器ではないのではないか、と推察した。仲間内だけでは信頼されているのかもしれないが、党首として表舞台で活躍する顔というより、内向きの顔をしているように僕は感じたが、どうなんだろう。結局、民主党内の過半数を抑えたと言う小沢一郎になるのだろうか。そうなったら、僕は、当分、民主党支持で行こうと思う。シロウト女やアルバイト学生のようなチンピラ議員ばかりが結集している小泉ジャリン党の「永田町・幼稚園ごっこ」など、見たくもない。