文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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安明進氏の国会証言に、蓮池薫さん反論・・・「会ったことない」

*1122641124*元工作員安明進氏の国会証言に蓮池薫さんは「会ったことはない」と反論しているが・・・。


 僕は、かなり以前に、拉致被害者で帰国組のリーダー格の蓮池薫氏は、他の拉致被害者について多くのことを知っているはずなのに、本当のことを喋っていない、とかなり批判的に書いた。そのために、蓮池氏らをヒーロー扱いする保守陣営の人々から批判されたことがある。しかし僕のその考えは今も変わらない。蓮池薫氏が、同時に帰国した帰国組の仲間達に関しては積極的に発言するが、帰国できなかったり死亡宣告を受けている拉致被害者たちの情報については、大事なことを隠しているというのが、僕が早くから感じていたことである。むろん、今もその考えに変化はない。ところで、僕がそう考えた根拠の一つは、北朝鮮・元工作員安明進(アン・ミョンジン)氏の発言だった。安氏は、蓮池薫氏が、金正日政治軍事大学の教員だっこと、しかも北朝鮮国内でかなり重要な地位にある幹部だったことを証言している。その安氏が、28日の衆院拉致問題特別委員会に出席し、同じようなことを証言したらしい。「蓮池さんは多くの人々の情報を持っている。北朝鮮を怖がらず、日本国民のため証言してほしい」と。僕は、安氏の証言に嘘はないと思う。帰国直後の蓮池薫氏の言動は、それを裏付けるに充分だった、というのが僕の分析だ。蓮池薫氏は、明らかに帰国組のリーダー格であり、しかも帰国組メンバーの監視役だった。帰国組は元々は拉致被害者に過ぎないが、しかし今や彼らは単なる被害者ではない。彼らが帰国できたのは、何故か。彼らに科せられていた任務とは何だったのか。何の役割も任務もなく、ただ漠然と帰国しただけなのか。そうではあるまい。帰国組は実によく喋る。しかも多くの人を前にしても理路整然となんら臆することなく堂々と喋る。喋りなれている。何か「???」と思っている人は僕だけではないだろう。言いにくいことだが、特に曽我ひとみさんの言動は奇怪である。下手糞な詩もどきのものを朗読してみたり、元々はたかが田舎の看護婦上がりのはずだが、さかんに文化人気取りの言動を繰り返している。それをアイドルなみに絶賛するマスコミ関係者も少なくない。ちょっと待てよ…と言いたい。曽我ひとみさんは、最近明らかになったことだが、横田めぐみさんが日本でも有名な工作員シンガンスの指導を受けていたことを証言している。僕は、曽我ひとみさんをはじめ、この帰国メンバーは、まだまだ多くのことを知っていて、隠しているはずだと思う。彼らが、何故、帰国できたのか。その理由を考えて見ればよい。何の根拠もなく彼らだけが帰国組に選ばれるはずがない。その中でも、蓮池薫氏の役割は何だったのか。蓮池薫氏は、安明進の証言を否定しているが、その否定発言をそのまま真に受けていいのか。安氏の証言は蓮池薫氏に関するものだけではない。もし安氏の証言が嘘か勘違いだとすると、これまでに安氏が証言した数々の目撃情報も信用できないということになりはしないか。僕は、断言はできないが、蓮池薫氏が、嘘をついていると思う。誠に気の毒なことではあるが、蓮池薫氏は、家族とともに日本で生きていくために嘘を突き通すしかあるまい。それにしても、曽我ひとみ氏に対する報道を初めとして、日本のマスコミの拉致帰国組に対する報道は、表面的でセンチメンタルにすぎる。彼らの帰国後の言動には、もっと厳しい「まなざし」を向けるべきだろう。残された拉致被害者救出のためにも、それは必要不可欠なはずだ。数家族の帰国実現だけで拉致問題に幕引きをし、国交正常化を目指そうとする小泉純一郎キム・ジョンイルの「密約」と「策謀」を許してはならない。ちなみに、「増元さん、市川さん」が拉致された「吹上浜」は、僕が少年時代に海水浴や貝掘りを楽しんでいた思い出の浜辺だ。拉致現場の目撃者も知っているが…。





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安氏の国会証言に、蓮池さん反論 「会ったことない」
2005年07月29日19時06分

 元北朝鮮工作員安明進(アン・ミョンジン)氏が28日の衆院拉致問題特別委員会で「(工作員養成機関の)金正日政治軍事大学蓮池薫さん(47)=新潟県柏崎市=らを見た」と証言したことについて、蓮池さんは29日、市を通じ「多少の思い違いがあるようだ。私は金正日政治軍事大学にいたことはなく、安氏とお会いしたことがない」とする談話を文書で発表した。

 安氏は同委員会で「蓮池さんは多くの人々の情報を持っている。北朝鮮を怖がらず、日本国民のため証言してほしい」とも語った。これに対し蓮池さんは「知っている拉致被害者の情報はすべて国やご家族に話し、情報の活用はお任せしている。公開は差し控えたい」と記している。




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