文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

小泉総理には「ヤケクソ解散で自爆…」がよく似合う。

 小泉一派は、参議院否決の場合は間違いなく解散・総選挙だと煽っているが、解散・総選挙でいちばんヒドイめに会うのは、小泉総理自身とそのシンパであることがわかっていないようである。いずれにしろ、僕は、小泉内閣の問題点は、脅迫と密告による「公安恐怖政治」で議員達の言動を抑圧し支配してきたところにあると思っているので、解散にしろ、総辞職にしろたいした違いはないと思っている。クライン孝子が、産経新聞の「正論」で、郵政民営化法案をめぐってますます小泉批判を強める亀井・綿貫一派のベテラン政治家達を、国際的な政治感覚の欠如した無能政治家だとでも言うように批判している。いつものことだが、まったくおかしな話である。なぜ、小泉批判が、即、国際問題や中国問題に直結するのか。なにはともあれ、「小泉の言いなりになれ…」ということか。それにしても、「独立国家存立のイロハ」に精通しているらしいクライン孝子は、アメリカ資本に膨大な郵貯を差し出すことになる「郵政民営化法案」についてどんな考えを持っているのだろうか。小泉のやることなら「なんでも賛成」(笑)なのか。小泉批判小泉内閣打倒こそ日本の国益にかなうはずだ、という意見もあっていいではないか。論争や派閥抗争を回避し、幼稚な恐喝政治に終始してきたところに小泉の失政はある。それにしても、ここ10年ぐらいの日本の政治言論や政治思想の堕落と沈滞はヒドイものだと言わなければならない。入江孝則が、江藤淳靖国論を例に出して、中国批判を展開しているが、ギリシャ悲劇『アンティゴーネ』を例に使った江藤淳靖国擁護論は、高橋哲哉が、今まさにベストセラーとなっている『靖国問題』という本で大きく取り上げている問題ではないか。一言ぐらいこの本に触れるのが常識だろう。読んでいないはずはない。入江は、江藤淳が晩年に、いつも『アンティゴーネ』の薄い英訳本を持ち歩いていたと個人的な交友関係をちらつかせながら言うが、どこまで信じていいのか。いずれにしろ、政治評論の世界で、まともな議論の出来る評論家がどこにもいない。居酒屋で怪気炎をあげるオヤジや、外国生活を売り物に日本人を侮蔑するオバサンたちと同じレベルの言論ばかりなのだ。要するに、クライン孝子ごときドシロートが国際的な文化人気取りができるところに、現代日本の病根はあるのだ。いずれにしろ、小泉一派の政治家や小泉シンパのジャーナリストや応援団たちが、小泉批判そのものを攻撃し始めたことは、小泉内閣が最後の「悪足掻き」をはじめたということだろう。8・15に靖国参拝を強行すれば、すべてが許される、と言うものではない。




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