文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

久し振りに浦和散策…。

dokuhebiniki2005-06-18


ここ数日忙しかった。というわけでもないが、久し振りに浦和の街を散策。古本屋で店頭の100円本をあさり、五冊も購入する。『形象と文明』『近代以前』『江戸の無意識』『短歌の技法Ⅰ』…等。いずれも100円。『近代以前』は江藤淳の著作だが、そう言えば、昨日、池袋で江藤淳の『作家は行動する』の講談社文庫版の新刊も買った。いずれもすでに持っているものだが、なんとなく欲しくなったからだ。それから須原屋で週刊誌を立ち読み。「貴乃花」問題がますます加熱している。夕刊フジ日刊ゲンダイは、貴乃花の「八百長告白」で、相撲協会からの追放処分の可能性を示唆している。僕は、この家族が、マスコミを通じて演じてきた「仮面家族」振りに関心がある。「若島津」と「高田みずえ」の結婚の前後から、双子山(藤島)夫妻の動きは「あやしい」と思っていた。某週刊誌によると若貴兄弟は、新弟子時代から特別待遇で、当然のことだが、母親の庇護の下、やりたい放題だったらしい。しかしマスコミを通じて流される情報は…。親子の縁を断ち切って厳しい相撲修行に励む品行方正な兄弟力士…。嘘に決まっていると思っていたが、世間はまんまと騙され、いたるところで「若貴フィーバー」…。しかし、初めからわかっていたとはいえ、ここまで仮面家族のすべてが暴露されてくるとちょっとがっかりもする。それにしても貴乃花の異常振りには負ける。やはり貴乃花という男はタダモノではない。僕はこれまで、少しこの男を見くびっていたかもしれない。世間は貴乃花の激白ショーの過熱振りに愛想を尽かしつつあるらしいが、ちょっと違うのではないか。ホリエモンの時と同じように、まだまだ何かが隠されている。貴乃花は、おそらくわれわれの凡庸な「期待の地平」をはるかに越えたところにいる。八百長の次には何が…。というわけで、そろそろ、立ち読みにも飽きたので、マスターがカメラマンという喫茶店(Y)へ。しかし2時なのにまだ開店していない。土曜日は3時かららしい。仕方なく、店先の古いベンチに座りさっき手に入れた本を読んでいると、30分ぐらいするとマスター夫妻がようやく登場。やっと店内に。待っていた甲斐があった。この喫茶店は、ちょっと風変わりで、レトロな雰囲気の店だ。僕は気に入っている。女性にも人気らしく、今日も女性の一人客が数人…、黙ってコーヒーを飲んでいる。壁際には、マスターの趣味を暗示するかのように、セピア色に変色した『コーヒーの歴史』とかいう類の本が何冊もうずたかく積まれている。店内のすべてが古い作りだから気分が休まる。スターバックスドトールにはないものがここにはある。むろん、ただ古いだけではない。帰りにコーヒー豆を一袋買い、それからユザワヤへ。油絵の道具や額縁などを覗いてまわる。むろん買うわけではないが…。そうだ、昨日、久しぶりに「読書人」のOさんから携帯に電話があったことを思い出した。「エッセイ研究」の授業中だったのであわてたが…。中身は書評の依頼だった。Oさんが、僕の新しい携帯電話の番号を知っているということは、Oさんも僕のHPを覗いているということか。HPやブログの力もバカに出来ないなあ。






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