文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

今、琉球新報が面白い…(爆笑)

夏か近づくと活気付くのが広島と沖縄である。そしてあの退屈きわまりない自堕落な「戦争体験悲話・秘話」が全国のマスコミの画面や誌(紙)面を飾ることになる。僕は、かねがね「退屈」だから見ないことにしているが、世間には似たような人もいるらしく、堂々と英語の入試問題において、「ひめゆり部隊は退屈だ…」と言う趣旨の文章を書く人もいるらしい。まことに見上げたものだ。ところがその入試問題にイチャモンをつけて謝罪させ、いい気になっている新聞もある。これまたまことに見上げたものである。その新聞とは「琉球新報」という新聞らしい。僕は、以前、「日録20世紀」(講談社)でコラムを連載していた時、この「ひめゆり悲話・秘話」について少し調べたことがある。そこで僕が理解したことの一つは、「ひめゆり部隊」は沖縄「県立一高女」と「女子師範」というエリート女子学生たちの戦争秘話で、「ニ高女」以下のボンクラ高校生たちの秘話は無視され除外されているという恐るべき差別の実態であった。しかも、この「一高女」秘話は、実際は「愛国女子学生」「軍国乙女」たちの戦争協力秘話なのに、戦後になって「反戦平和主義」用の左翼秘話に脚色されているという実態だった。その結果、彼等の戦争体験秘話は、退屈きわまりないメロドラマになるざるをえなかった。物語とは常にそう言うものだと言ってしまえば身も蓋もないが、何か釈然としないものを僕は感じたものだ。「県立ニ高女」以下の女子学生たちにも同じような体験があったに違いない。なぜ、そちらは戦争記念碑的女子学生のメロドラマから無視され、排除されたのか。僕はそこに興味がある。夏が近づくと、「語り部」とかいう人種の言動が話題になる。いわゆる、原爆体験や沖縄戦体験を、若者たちに語って聞かせるという「語り部」の話である。そしてそれに必ず付け加えられるコメントもいつも決まっている。いわく、「最近の若者たちは、真面目に聞こうとしない…」と。僕は、そういう語り部の話は一度も聞いたことはない。そもそも広島や沖縄に興味がない。一部の高校では、修学旅行などを利用して強制的に語り部の話を聞かせるらしいが、幸いにそういう体験もない。ちなみにそれが「平和教育」というものらしい。戦争や戦争体験そのものに興味がないわけではない。むろん、「平和教育」という物語に脚色された戦争体験秘話に興味がないだけだ。それにしても、なぜ、退屈なものを退屈と言ってはいけないのか。日本国の軍人たちとともに沖縄戦を戦った一高女、ニ高女、その他の沖縄の乙女たちの秘話をこそ、証言してほしいものだ、と思う。琉球新報は、なぜ、それをしようとしないのか。ニ高女以下の女子高生たちの戦争秘話が消されたのか、現場で取材し、その結果を教えてくれませんか。



沖縄ニュース - 6月12日(日)12時53分

「心を傷つけた」 青学高がHPでおわび ひめゆり「退屈」問題

 青山学院高等部の入試試験の英語問題で元ひめゆり学徒の証言を「退屈」と記述した問題で、同高等部はホームページ上に10日付で大村修文部長名で「お詫び」を発表した。
 それによると、「一般入試英語試験問題におきまして、大変不適切な表現があり、元ひめゆり学徒の方々はもとより、沖縄の方々のお気持ち、また全国の皆様のお心を傷つける部分がありましたことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。
 さらに「青山学院高等部では、平和学習を修学旅行の中心にすえて、毎年長崎で原爆被爆者の方々にお話を伺っております。それにもかかわらず、今回のことは、自らそのことの意義を否定するかのような表現になってしまったことを深く反省し、お詫び申し上げます」と続けている。その上で、「平和教育について、なお一層真剣に取り組んでまいりたいと存じます。また、入試問題作成に関しても2度とこのようなことがないように致すとともに、高等部における教育の充実に努めてまいります」としている。
琉球新報) - 6月12日20時5分更新







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