文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

■村上龍の知ったかぶりの「日本経済危機論」を笑え。

dokuhebiniki2005-05-08

武蔵浦和の『力(りき)』で…


村上龍の経済談義を笑う。

書き忘れていたが、作家の村上龍が、先夜、「ニュースステイション」に出演し、お得意の「日本経済危機論」を展開していた。しかし、村上の経済論議は、証券会社や商社あたりのサラリーマン・エコノミストからの受け売りばかりで、まったくいただけない。「日本経済はいつ崩壊してもおかしくない…」と村上は言うが、マジでそう考えているのか。金融の専門家と称するドシロート・エコノミストたちからそう教えられているらしいが、そういう安直な危機論そのものを疑ってかかるのが純文学作家というものだろう。僕は、作家としての村上龍は尊敬しているし、高く評価しているが、バブル崩壊後に村上が始めた経済論や日本システム批判は噴飯ものだと思っている。村上に聞くが、日本経済や日本的システムが今や完全に行き詰まり、いつ崩壊・解体してもおかしくないような危機的状況にある、と言うならば、「なぜ、戦後の日本がアメリカに続く経済大国になれたのか」、また「アメリカを除く他の国々の経済は日本よりも健全で強力なのか」、という問題を是非、わかりやすく説明してもらいたい。出来るわけないだろうが…。日本が崩壊する時があるとすれば、その前に日本以外の国はとっくに消滅しているだろう。それにしても、村上は、いまや作家というより、単なる金儲けのうまいオッサンにすぎない。風貌も語り口も、作家というより中小企業の経営者そのものだ。知性のカケラも感じられない。苦手な経済論や金融論などやめて、早く文学に専心した方がいいんじゃないの。



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