■堤義明保釈について

証券取引法違反で逮捕拘留されていた堤義明西武グループ社長が保釈され大磯の自宅に戻った。自宅前でテレビカメラを前にふかぶかとあたまをさげて謝罪していたが、本心はこれからの裁判闘争に向けて燃えているはずだ。マスコミや関係者たちは、溝に落ちた犬を叩け・・…とばかりに罵詈雑言の集中放火をあびせていたが、はたしてこれからどうするのか。堤ヨシアキの時代は終わった、と簡単に言えるのか。拘留中から森前総理や小泉総理の名前を出して反撃体制を着々と準備していたらしいが、当然だろう。それに対して、テレビ朝日の古館イチロウが、逮捕されても人間はかわりませんねーと皮肉っぽくコメントしていたが、古館も、まったくわかっていない。堤義明レベルの人間が逮捕ぐらいでくじけるはずがない。逮捕後、ますます実力を発揮した田中角栄の例もある。僕は、内心、堤義明の反撃におおいに期待している。ただし、堤氏は、小泉総理の力に期待しているようだが、それは間違いだろう。むしろ、「小泉の裏切り」の結果が「堤逮捕」「西武つぶし」だったという政治的な背景を知るべきだろう。むろん、堤義明がそれを知らぬはずはないが。いずれにしろ、これからが楽しみだ。