文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

■低学歴の馬鹿な代議士ほどよく喋る。



最近の自民党若手議員の多くは口達者で議論好きのようですが、これは、僕は、危険な兆候だと思いますね。かつては、社会党共産党の議員の方が、与党の自民党議員よりも圧倒的に口達者で議論好きでした。逆に自民党議員の多くは、高学歴のインテリであるにもかかわらず寡黙でした。総理や大臣が言葉に詰まって立ち往生する場面をよく見掛けたものです。議論好きの文人政治家・中曽根康弘ですら決して多弁・饒舌ではありません。むろん彼等は、馬鹿だったから寡黙だったわけではありません。与党議員として、為政者的立場の人間として、つまり治者としての立場から、寡黙にならざるをえなかったのです。だからこそ選挙民は口先ばかりの饒舌な社会党共産党より自民党に信頼を寄せたのです。その結果が自民党過半数獲得、自民党段独政権へとつながっていたわけです。社会党共産党の「口八丁手八丁」ぶりを見ながら、日本人の多くは、近頃の自民党議員の「口八丁手八丁」ぶりを見て、あーあ、自民党も「社会党化」したなあ、と思うこの頃です。自民党議員の治者意識の欠如、為政者意識の欠如、つまり「自民党議員の低学歴化」が「馬鹿な代議士ほどよく喋る」という現象の実態なのです。昨今の自民党議員のセリフ、「あなただってやっているじゃないか……」。これでは、だれでも、自民党の「野党転落の日」は近いなあ……と感じるでしょう。