文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

■産経コラム。予想外に反響が大きいので、ビックリ!!!!!!

 今朝の産経に、僕が書いた「発明物語に踊ったマスコミ」という青色発光ダイオード裁判に関するコラムは、これまでにマスコミが取り上げてこなかった切り口からの中村修二批判だったので、かなり話題になるはずだと思ってはいたが、予想外の大きな反響が返ってきている。おそらく、多くの日本人が、薄々気付いてはいたが、なかなか公言できなかった問題点を、僕のコラムが抉り出したからだろう。僕が、この問題にかかわり始めたのは、「テーミス」という雑誌との関係からである。たまたまこの雑誌の編集者から、小泉・竹中路線の経済改革批判の「経済学批判」(「マルクスケインズを読み直せ」)を依頼されたために、ほぼ同じ頃、この雑誌に掲載されていた「青色発光ダイオード開発」をめぐる「中村修二批判」の記事を目にすることになった。おそらく日本のマスコミの中で唯一の中村批判を展開していたのが「テーミス」だった。それは綿密な取材と科学的・理論的裏づけに基づいた記事だった。僕は、かねがね、テレビやマスコミに「ノーベル賞に一番近い男」と持て囃されて調子に乗っているこの男に、強い違和感を感じていたので、すぐにピンときたのである。この記事は間違っていない、と。僕は、その記事を熟読した上で、中村修二の発言の多くは科学的根拠の薄い「法螺話」だと判断し、中村批判のコラムなどを、雑誌やインターネット手の日記などに積極的に書き始めた。今日、実は、その時の編集者からも電話をいただいた。「よくぞ書いてくれた」というわけだ。本当を言うと、「テーミス」という雑誌と、「テーミス社」が出版した『青色発光ダイオード』という本を、このコラムの中でも紹介すべきであった。が、紙数などの制限の為に出来なかったので、ここに紹介しておく。僕のコラムを読んでもっと詳しいことが知りたいと思った人は、是非とも、この本を買って、読んでいただきたい(笑)。ところで、僕が書いた中村批判の記事やコラムについて、「2ちゃんねる」などで、見当違いの批判を繰り返している無知蒙昧な連中がいる。中村氏に密告するぞ・・…等と、無意味な脅しをかけてくるバカもいる。彼等にも、是非この本を読んで 、科学史や科学哲学の基礎でも、ちゃんと勉強して欲しいものであるが、まあ、無駄であろう。