文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

■ なぜ、ダイエーに続いて西武なのか???

 プロ野球の西武の身売り話が出ている。しかも西武自身が積極的に売り込んで、買い手を探しているらしい。なんと、その相手にライブドアもあったというから驚きだ。つい先日、プロ野球機構側が、ライブドアに、プロ野球チームを長期的に経営していくだけの資金力に疑問がある、と判定したばかりである。いったいあの判定会議はなんだったのか。笑えぬ喜劇である。
 さて、近鉄ダイエーはともかくとして、今、プロ野球の一方の雄である西武が崩れるとすれば、僕が先日、書いたように、今や「プロ野球」システムそのものがヤバイということだろう。古田を先頭にしたプロ野球選手会は、「1リーグ制」に反対し、一部のフアンやマスコミを味方につけストまで決行したわけだが、今になって考えてみると、あの「スト」は結局何だったのかと疑いたくなる。
 プロ野球そのものに対する危機感の欠如した能天気な選手たちによる時代錯誤的な「バカ騒ぎ」にすぎなかったということになりはしないか。つまり、「1リーグ制」というナベツネ・ツツミ路線の方が、プロ野球というものの現実の危機を直視していたということになるからだ。
 ところで、なぜ、今、ダイエーに続いて西武がターゲットになってしまったのか。西武に関して言うと、自社株疑惑から始まった「西武騒動」によって堤義明は瀬戸際に追い詰められている。むろん、西武の会社経営には問題があるだろう。しかし、なぜ、今なのか。
 その一方に、楽天ライブドアソフトバンクの怪しい動きがある。
 この一連の流れは、政治的に演出されていないか。六本木ヒルズではしゃいでいるのは、楽天ライブドアばかりではない。新潟中越地震なんか無視して、「松たかこ」の舞台挨拶に見とれていた小泉総理を思い出すまでも無く、これは、小泉・竹中一派のクーデターではないのか。
 「小泉批判は、即、逮捕につながる」と、僕は早くから予告してきた。鈴木宗男実刑判決も下ったようだが、なにやらイヤな世の中になってきたものだ。小泉は東条英機に似てきた、と某自民党代議士が言っているらしいが、まさにその通りだろう。政治的無能と人徳の無さを、憲兵や警察権力を使って隠蔽しようとした(している……)のが東条であり小泉である。
 プロ野球再編劇の裏に小泉・竹中・木村らが見える。
 お互いに言動には気をつけよう・・…(笑)。