文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

やっと元の生活に戻れそうだ。

 身近に不幸があり、三週間前後、田舎に帰っていた。喪に服していたと言うべきか。たまたま春休みに重なったために、時間がたっぷりあった。亡くなったのは深夜午前二時半だったが、最期に立ち会うことができた。望外のしあわせ。今は、満足している。
 正直のところ日記どころではなかった。原稿も遅れに遅れて、みんなに迷惑をかけたが、どうにか乗り切ることができた。しかも先月からパソコン環境が大幅に変化。システムに慣れず、右往左往を繰り返していたが、なんとか新しいシステムにも慣れ、やっと元の生活に戻れそうだ。
 
 ところで、日記から、「青色発行ダイオード中村修二」関連の記事を削除したのは反論や反撃やウイルス攻撃をおそれたからではない。実は、某レンタル日記システムから、規約に違反しているという警告を受けたからである。何が、何処が・・・契約違反なのか理解できなかったが、抗議したり反論したりしている余裕もないので、仕方なく警告に従うことにしたが、それにしてもつまらないレンタル日記システムだ。コラムニストの某氏(勝谷・・・)などは言いたい放題、罵詈雑言を書き込んでいるが。なんなんだ、いったいこの差別。新手の思想統制か? 
 警告を無視したら記事内容がすべて削除され、これまで書いた日記が全部消える・・・。というので、あわててログをコピーした。が、不安だったので、心当たりのある問題の記事そのものを全部削除した次第。日記は削除されることもなく現在も継続しているようだが・・・。
 だから、記事は、今日、元に戻した。
 「青色発行ダイオード中村修二」関連の記事は、ほぼ同じ内容の記事を「月刊自由」にも書いた。他の雑誌にも書く予定。この問題で逃げるつもりはない。
 それにしても、驚くのは、この問題に言及する人たちが、中村修二の研究の内容と状況をほとんど知らないという事実だ。すべてマスコミ情報に依存。あるいは中村自身の「ほらふき本」の受け売り。特に理系の専門家気取りの人間にマスコミ情報に対する批判能力(メディアリテラシー)がない。まったく話にならない。中村修二に拍手喝采し、日亜化学や日本の会社システムを批判罵倒していれば安全、というわけだ。
 今日、必要があって中村の「バカになれる男が勝つ!」(三笠書房)という本を買ったが、これがまったくのクズ本。うすっぺらな自慢話ばかり。読むのが苦痛だ。と思いつつ読んでいくと、最後に、この文庫本は、以前に出した本のリメイク版。道理で、中身は裁判官もびっくりするようなホラ話のオンパレード。ほかの研究員たちのことなど虫けら同然で。
 しかし、裁判の過程で、中村個人の学問的業績がどの領域のものだったか、は証明されている。
 この人は、研究の成果を全部、自分一人のもののように書いている。研究の仲間、スタッフのことなどまったく無視している。何故か。
 こういう図々しいひとだから成功者になれたのだろう。
  
 


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1947年生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒。慶應義塾大学大学院修了。東京工業大学講師を経て、現在、埼玉大学講師。朝日カルチャー・センター(小説教室)講師。民間シンクタンク『平河サロン』常任幹事。哲学者。作家。文藝評論家。

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