文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

センター試験世界史で、こんなクズ問題を作ったのは誰だよ? 出て鯉!!

 昨日、雪がちらつく中、大学入試センター試験が行われたが、世界史の問題に、首を傾げたくなるような、かなりヘンテコリンな問題が出たようだ。たとえば、こんな問題。
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世界史B 第1問・問5
> 「日本統治下の朝鮮」を述べた文として正しいものを、
> 次の?@〜?Cのうちから一つ選べ。
>
> ?@朝鮮総督府が置かれ、初代総督として伊藤博文が赴任した。
> ?A朝鮮は、日本が明治維新以降初めて獲得した海外領土であった。
> ?B日本による併合と同時に、創始改名が実施された。
> ?C第二次世界大戦中、日本への強制連行が行われた。

正解は4番だそうです。
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 ワタシヤ、別にこんな問題が悪いとは思わない。しかし場所が場所だろう。何もわざわざこういうイワク付きの微妙な問題を、センター試験に出す必要はないだろう。姜 尚中(東京大学教授)が、昨年だったか一昨年だったか、扶桑社版の「新しい歴史教科書」や、西尾幹二の「国民の歴史」が話題になっている頃、「朝まで生テレビ」の中で、番組の最後にドサクサにまぎれて、「こんな教科書を使っていたら大学には合格できない!!」と叫んだことがあった。なるほど、そういうことだったのか、と思い出す。そもそも東大を初めとする国立大学の歴史学関係は、共産党系の牙城である。たとえば藤岡信勝は、北大出身であるにもかかわらず、しかもたいして学問的な業績があるわけでもないのに、なぜ東大教授になれたのか。それは、藤岡が、きわめて真面目な共産党系教育学者だったからだ。藤岡の場合は、東大教授になるや、共産党もビックリ仰天の「保守への転向」を宣言、共産党系の「唯物史観=コミュンテルン史観」を「自虐史観」と断罪し、自らは「自由主義史観」なるグループを組織、あれよあれよというまに、共産党から見れば、赦しがたい「反動的な歴史教育」の実践活動家に変身していく。藤岡の「自由主義史観」の組織と運動は、まさしく共産党直伝の人民戦線スタイル。飼い犬に手を噛まれる、というわけで、笑うに笑えぬ喜劇だった。国文学の小森陽一も有名な共産党員。なんと小森も北大出身で東大教授。なんか共産党系のアヤシイ人脈・学閥のルートが出来ているようだ。いずれにしろ、最近、言論闘争や思想闘争で、保守陣営の攻勢に押し捲られ、すっかり元気がなくなった左翼、共産党系学者たちが、なりふり構わずに反転攻勢に出てきたということだろうか。こんなところで反撃とは、まったく喜劇である。学者なら、もっと堂々と学問的に反撃してくれよ。ちなみに、次のような問題も出たらしい。
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http://www.mainichi.co.jp/edu/center04/sekaishiB/04.html




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1947年生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒。慶應義塾大学大学院修了。東京工業大学講師を経て、現在、埼玉大学講師。朝日カルチャー・センター(小説教室)講師。民間シンクタンク『平河サロン』常任幹事。哲学者。作家。文藝評論家。

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