文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

京大教授・中西輝政クン、気でも狂ったのかネ??? (笑)

 小泉は、憲法改正から自衛隊イラク派遣まで、保守派の喜びそうな政策を次々に打ち出し、いかにも自民党内で磐石の態勢を確立しつつあるかに見えるが、しかしその実体は何もないようだ。ほとんどの自民党議員が小泉の独走にシラケているのが実情とか。国民の支持率も下がりっぱなしで、次期参議院選挙も敗色濃厚。その裏で着実に進行しているのが小泉政権の空洞化。それを象徴するのが、議員辞職にまで追い詰められたが、先の総選挙で復活した加藤紘一復権と権力拡大らしい。加藤は、抵抗勢力亀井静香とも連携、ひそかに小泉政権打倒を画策しているようだ。加藤紘一はもともとはYKKコンビとかで、山崎拓とともに小泉の盟友だったわけだが、小泉の裏切りと暴走にはかなり頭にきているはずだ。したがって僕は、この加藤・亀井連合による小泉政権打倒の構想はかなり現実味のあるものと見ている。加藤は、いわゆる「加藤の乱」以来、保守層ではあまり人気がないが、しかしやはり自民党政権は、今頃は加藤紘一あたりが継承しているべきだった。ちょっとしたボタンの掛け違いから小泉政権という奇形児が誕生したわけだが、この小泉政権のデタラメさはもう充分だ。そろそろ小泉に政権からお引取り願わないと、大変なことになる。必ずしも小泉政権の個々の政策が、経済政策は論外としても、悪いわけではない。小泉という人間が悪い。資質に欠陥がある。どんなまともな政策を打ち出しても、こういうデタラメな欠陥人間では話にならない。加藤には、中国や北朝鮮関連で政策的にはかなり問題があるが、しかし小泉よりは信頼できる、と僕は見ている。最近の政治評論家やジャーナリストは政策の中身にばかりこだわって、政治家の資質や人間性を無視しているが、やはり総理総裁ともなれば、政策ではなくまず人間性が大事なのだ。たとえば、京大教授・中西輝政は、「諸君」2月号で、小泉政権自衛隊イラク派遣決定に際して、今こそ国民は全員一致団結して小泉政権を支援し、守って行こうと悲壮、且つトンチンカンなことを叫んでいるが、とんでもない話だ。気でも狂ったのか、中西クン。自衛隊イラク派遣なんてあたりまえの話で、別にたいした問題ではない。問題は国内政治だろう。ここまで人心を荒廃させ、国民の経済生活を破綻させた張本人は小泉だ。人気取りの外交政策憲法改正論などにまどわされてはならない。小泉政権打倒が先決だろう、中西クン。チアウカ。



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1947年生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒。慶應義塾大学大学院修了。東京工業大学講師を経て、現在、埼玉大学講師。朝日カルチャー・センター(小説教室)講師。民間シンクタンク『平河サロン』常任幹事。哲学者。作家。文藝評論家。

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