文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「日中韓首脳会談」の政治学。

「ネット右翼政治家」である安倍晋三や安倍内閣の面々は、「歴史認識問題」というトゲを抜き取りたいと思っているようだが、それが、まさしく、安倍晋三らが「ネット右翼政治家」であることの証明となっている。「南京事件問題」にしろ「慰安婦問題」にしろ…

北村稔とレフト・ブック・クラブ。北村稔によれば、ティンパーリーの背後には、国民党の影だけではなく、イギリス共産党やコミュンテルンの影があるそうだ。北村稔の推理力には驚くが、しかし、それは歴史研究者の推理力ではないだろう。

・ 北村は、ティンパーリーの『戦争とは何か』の出版元(?)が「レフト・ブック・クラブ」「ゴランツ書店」という左翼出版社だということからも、ティンパーリーの言論活動の背後には、「国民党の影」だけではなく、「イギリス共産党やコミユンテルンの影」が…

北村稔の「独断」と「思い込み」と「偏見」の歴史学。北村のトンデモ理論を借用し、「南京大虐殺はなかった論」を頑強に主張する櫻井よしこ。ー櫻井よしこにおける「ネット右翼」の研究(12)。

・ 『 「南京事件」の探究―その実像をもとめて』 (文春新書)における北村の歴史的推論には歴史学者とは思えないような稚拙な独断と思い込み、偏見があふれている。たとえば、ティンパーリーだけが東京裁判に出廷しなかったのは、「工作員(スパイ)」という身…

「南京事件の探究」で売り出した北村稔は「歴史研究者失格」である。その資料分析とテクストクリテイークは、まったくのデタラメ。よく立命館大学教授が務まるものだ。北村のデタラメを指摘する同僚や学生は一人もいないのか?その北村の「妄想的南京事件論」を盲信し、「南京大虐殺はなかった論」の根拠にしているのが櫻井よしこ。櫻井よしこに「日本人よ、『歴史力』を磨け」と言われても、返事に窮する。もっと本を読めよ。ー櫻井よしこにおける「ネット右翼」の研究(11)。い

・櫻井よしこは、『異形の大国 中国』(平成20年)で、ティンパーリについて、こう書いている。 ちなみに、南京戦当時、ティンパーリーが南京にいた事実はない。現場にいなかったにもかかわらず、日本軍による南京大虐殺の根拠となった作品を著したティンパー…