田母神俊雄氏が逮捕。よくわかりませんが、選挙法違反で逮捕のようです。田母神俊雄氏の政治思想や歴史解釈には賛成ではないが、逮捕とは、なんとも気の毒な事件です。田母神事件は、都知事選後、仲間割れから始まった事件だったように理解しているが、逮捕事件にまで進むとは!驚きだ。そういえば、最近の日本は、何かあると、告訴だ、逮捕だ・・・ということになっているが、ちょっと首を傾げたくなる。警察や弁護士が暗躍する社会は、マトモな社会ではない、と思う。
「国家権力にはかないません」田母神氏ツイート読売新聞 4月14日 18時16分配信
「国家権力にはかないません」田母神氏ツイート
東京都知事選で敗戦の弁を述べた時の田母神容疑者(東京都新宿区で、2014年2月9日)拡大写真
保守的な発言で注目を集め、2014年2月の都知事選で約61万票を獲得して4位で落選していた元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄容疑者(67)ら2人が14日、東京地検特捜部に逮捕された。
運動員に報酬を支払った公職選挙法違反容疑。当時の運動員は違法な報酬を受け取ったことを悔やみ、支持者からは「裏切られた」との声が上がった。
田母神容疑者はこの日午前8時過ぎ、東京都世田谷区の自宅マンション前で報道陣に囲まれ、事件への関与について「しゃべれない」と興奮気味に話す一方、支援者に対しては、「本当に申し訳ない」と語った。
午前9時前、自身のツイッターにはこう投稿された。<本日、田母神は逮捕されるようです。何とも理不尽さを感じますが、国家権力にはかないません>
田母神容疑者「逮捕される」ツイッターに書き込み「何とも理不尽さを感じます…」
2016.4.14
逮捕前に自宅前で報道陣の取材に応じる田母神俊雄容疑者=14日午前、東京都世田谷区(松本健吾撮影) 「本日、田母神は逮捕されるようです。何とも理不尽さを感じますが、国家権力にはかないません。しばらく発信できなくなります」。平成26年の東京都知事選で61万票を獲得した元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄容疑者(67)は逮捕直前の14日朝、自身のツイッターにこう書き込んだ。保守政治の新たな潮流に期待し、多くの支援者が田母神容疑者に「浄財」を託したはずだったが、その浄財が選挙運動員への買収目的に使われていたことになる。
「大変申し訳ないと思っています」。田母神容疑者は14日朝、東京都世田谷区の自宅前で報道陣の質問にこう答え、「それ以外はノーコメント」と語り、タクシーに乗り込み東京地検へと向かった。
関係者によると、陣営事務局長だった島本順光(のぶてる)容疑者(69)は26年2月の都知事選直後、運動員の貢献度に応じて金額を決めた「報酬リスト」を作成。産経新聞が入手したリストには、計18人の陣営幹部らの個人名と1人当たり400万〜20万円の金額のほか、事務員ら10人分の報酬額などが記されていた。その総額は計2千万円だった。
報酬リストでは、選挙カーで支持を呼び掛ける女性運動員を「ウグイス」と表記。選挙管理委員会に届け出た運動員については一定の報酬を支払うことが認められているが、規定の日当(1万5千円)を上回る金額を受け取っていた女性運動員の一人は、産経新聞の取材に「日当のプラスアルファはもらった」と受領を認めた。別の運動員は、島本容疑者から「選挙を手伝ってくれた人にお礼をしている」と言われ、封筒に入った現金を直接手渡されたと証言した。
「報酬を払わなければいけない」。都知事選後、田母神容疑者は島本容疑者からこう言われたという。
だが、田母神容疑者は当時、公選法に抵触するとの認識はなく、昨年2月、陣営関係者から指摘を受けて初めて、「違反なのか」と気づいたという。田母神容疑者は取材に「認識があればそんなことはしなかった」と釈明する一方、「知らなかったから許してくれとは言ってない」と話した。
「思想と行動は別だった。正直、田母神さんにはがっかりした」。陣営関係者の一人はこう振り返る。田母神容疑者は空自トップの航空幕僚長だった20年、先の大戦を日本の侵略とする見方に疑問を示し、集団的自衛権行使容認を求める論文を公表したことが問題視され更迭された。
「勇気ある発言をされたが、お金に目がくらむ人だった」。田母神容疑者をよく知る陣営関係者の言葉は辛辣(しんらつ)だ。26年の都知事選と衆院選に出馬し、政界進出を狙うも落選。政治資金を着服したとして、昨年3月に元会計責任者を告訴した田母神容疑者本人が、同12月には選対幹部らから逆に告発されるという異例の展開をたどった。
「本当に浄財だと思っていたのか」。ある検察幹部の率直な感想だ。スタッフの一人は、当時の陣営の様子をこう表現した。「みんな金のために集まっていたのではないか。本気で田母神さんを応援しようとした人はほとんどいなかった」