世界資本主義論のパラドックス。
資本主義の起源は「労働力の商品化」にある。労働力を商品として売るしかない労働者=プロレタリアート=サラリーマンの誕生である。これは宇野弘蔵のマルクス経済学の基本思想だが、それは「純粋資本主義論」とも「一国資本主義論」呼ばれ、それを批判したのが、岩田弘の「世界資本主義」論だった。
岩田は、宇野経済学を批判して「世界資本主義」論を主張した。今、「新自由主義という新しい帝国主義」が暴威を奮っているわけだが、新自由主義とは自由貿易主義でもある。果たして、この自由貿易主義=新自由主義の問題点は、何処にあるのか?戦後日本は、ヘゲモニー国家=米国の庇護のもとに、様々な矛盾や衝突を繰り返しながらも、自由貿易主義によって発展してきたと言われる。
もちろん、「TPP問題」とも無縁ではない。TPPを推進するにせよ、TPPに反対するにせよ、いずれにしろ、明るい未来はない。
(続く)
👈応援クリックよろしくお願いします! (続きは、「イデオロギーから存在論へ」「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!メルマガ『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://www.mag2.com/m/0001151310.html