文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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「柄谷行人」をめぐる佐藤優さんとの対話。佐藤優さんと、近日中に、また対談することになった。

dokuhebiniki2015-11-26


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月刊日本」の企画である。いずれ一冊の本にするという企画らしい。前回は「反知性主義」をテーマにしたものだったが、今回のテーマは、「柄谷行人」である。佐藤優さんも私も、「哲学者」、あるいは「思想家」、「文芸評論家」としての柄谷行人を高く評価している。尊敬していると言ってもいい。佐藤優さんの著書を読んでいると、マルクスや聖書、宇野弘蔵に混じって、「柄谷行人」が頻出する。よく読んでいることが分かる。しかも、かなり深く影響を受けているらしいことが分かる。たとえば、近著『官僚階級論』でも、柄谷行人の『トランスクリテイーク』が大きく取り上げられている。現代日本で、語るに値する思想家=言論人は「柄谷行人」以外にない、というのが佐藤優さんと私の共通認識である。言い換えれば、現代日本に蔓延しつつある「反知性主義」を克服していくためには、現代日本で、唯一、世界で通用する思想家である「柄谷行人」を読むしかない、ということだろう。櫻井よしこ百田尚樹、あるいは曽野綾子中西輝政・・・、あるいは左翼の憲法学者たちやポストモダン文化人・・・などを読んでいるようでは、「反知性主義という病」は、左右を問わず、ますます深刻化していくだけだろう。現代日本の思想=言論界に欠如しているものが、柄谷行人にはある。日本復活は、柄谷行人を読むことから始まる、と私は確信している。おそらく、佐藤優さんも、そうだろうと思う。フーコーやドルーズ、デリダ・・・を読んでも日本の学問・思想・言論は向上しない。エピゴーネン学者やエピゴーネン思想家が、「反知性主義」として蔓延するだけだ。柄谷行人は、彼等、エピゴーネン学者やエピゴーネン思想家とは根本的に違う。
(続く)



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