文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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櫻井よしことティンパーリ。ー櫻井よしこにおける『ネット右翼』の研究(5)。

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北村稔は、『「南京事件」の探究』で、中国が主張する 「南京大虐殺」事件の重要な証言者の一人で、問題の著書『戦争とは何か』の作者であるティンパーリは、国民党の宣伝係(スパイ)だったと書いている。北村稔は、「だからティンパーリの証言は信用できない」、「だから南京大虐殺はなかった」「南京事件はなかった」と言おうとしていると言っていい。しかし、その可能性を暗示しているだけで、断言は避けている。そこで、「北村稔説」を浅読み(深読み?)して、いかにも「ネット右翼文化人」らしく、自信満々に、「断言」「断定」しているのが櫻井よしこである。むろん、櫻井よしこは、ティンパーリについて、詳しく知っているわけではない。「受け売り」であり、「孫引きの孫引き」しているだけである。ところで、ティンパーリが「国民党の宣伝役」と断定する証拠=資料は何か?また、もし「国民党の宣伝役」だったとしても、いつの時点で、国内党の「宣伝係」になったのか? 櫻井よしこは、盲目的に「ティンパーリ=国民党の宣伝役」を信じているようだが、それらの疑問に反論できるのか?「北村稔説」、あるいは『南京事件まぼろし』を書いた「鈴木明説」を盲信しているだけではないのか?櫻井よしこの最新記事は、これ!

(櫻井よしこ)

「 外務省無策で、記憶遺産登録 」『週刊新潮』 2015年10月22日号ー日本ルネッサンス 第676回



国連教育科学文化機関(ユネスコ)記憶遺産に、中国が申請した「南京大虐殺文書」が登録される。

慰安婦関係資料」は今回は却下されたが、彼の国は次回審査に向けて韓国、北朝鮮インドネシア、オランダを巻き込んで申請する計画だとも伝えられる。

南京大虐殺」など存在しなかったことは、これまでの研究で明らかにされている。韓国政府の主張する慰安婦の強制連行も「南京大虐殺」同様、事実ではない。にも拘わらず、中韓が捏造した歴史が、人類が忘れてはならない事柄として国際社会の記憶遺産に登録される。一体わが国政府、外務省は何をしているのか。


『国売りたもうことなかれ』で、櫻井よしこ自身が、「ティンパーリ」について、こう主張している。北村稔説の「受け売り」である。

テインパーリーとスマイルという二人の人物の著書が大虐殺の根拠とされたが、両者はなんと中国政府に雇われていたというのだ。
たとえばテインパーリーは、オーストラリア国籍で、英国の「マンチェスターていた・ガーデイアン」という新聞社の特派員というふれこみだった。"南京大虐殺"の真偽を問う日本人の研究者らは、長年、この人物の素性を特定できずにいたが、北村氏らが見事に突きとめている。
(櫻井よしこ『国売りたもうことなかれ』)

ここでも、櫻井よしこは、「受け売り」、あるいは「孫引き」「孫引きの孫引き」をしているだけである。櫻井よしこが、自分の頭で、「ティンパーリー」や「スマイス」について調べたり、分析したりした気配はない。「北村稔説」に全面的に依存している。(続く)






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