文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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安倍首相のマスコミ対策と「ネット右翼亡国論」。


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安倍首相は、先日、突然、大阪に現れ、テレビ番組『ミヤネ屋』に出演し、「国会前12万人デモ」などで窮地に追い込まれつつある安保法案について、熱弁を振るったそうである。いかにも、安倍首相らしい行動である。言い換えれば、ネット右翼政権らしいマスコミ対策である。『ミヤネ屋』というテレビ番組は、私もよく見ているが、そこに、一国の総理総裁が出演することに、どれだけの政治的効果があるだろうか。『ミヤネ屋』は、『なんでも言って委員会』とかいう番組と同様に 、安倍首相の応援団化した珍しい番組らしいが、その政治的効果となると、かなり疑問である。国会審議をサボってまで出かけたということは、安倍首相にとって、『ミヤネ屋』というテレビ番組は、最後の砦なのかもしれない。つまり、小泉純一郎元首相以来、マスコミ対策として定番化しつつある「B層」の取り込みを狙ったのだろうか。今日の(9/8)のニュースによると、野田聖子が総裁選立候補を断念したそうである。ということは、安倍首相の再選続投が決定したということである。むろん、野田聖子の総裁選断念の背景には、安倍首相サイドによる「野田聖子つぶし」の妨害工作があったと言われている。つまり、安倍首相は、「総裁選」を恐れていたということである。これもまた、いかにも安倍首相らしい行動である。私は、むしろ、「総裁選」を戦うことによって、安倍政権はさらに強化され、盤石な政治体制へ進化・成長するだろうと思うが、安倍首相やその周辺は、そうではないらしい。総裁選をやると、安倍首相の弱点や限界が暴露されると思っているのだろうか?いかにも、ひ弱なネット右翼政権らしい「逃げの戦略」である。戦わずに逃げる政治家。安倍首相と安倍政権らしい。「ゴマスリ」や「おべんちゃら」を言うしか能のないテレビ番組に出演することといい、無投票再選と続投を狙う戦略といい、やはり、安倍首相と安倍政権は、日陰に咲く「ひよわな花」(「ネット右翼亡国論」)でしかない。戦わない政治家に政治家の資格なし、である。
(続く)

自民総裁選野田氏出馬断念 安倍陣営、水面下で推薦人引きはがし
フジテレビ系(FNN) 9月8日 12時20


自民党の総裁選挙が告示された8日、立候補に意欲を示していた野田聖子前総務会長は、20人の推薦人を確保できず、出馬を断念した。これにより安倍首相の無投票での再選が確定した。
安倍首相ら執行部にとっては、野田氏を出馬断念に追い込むことで、安全保障関連法案の成立に万全を期したいという思惑がある。
安保関連法案の成立が、至上命題の政府与党にとって、野田氏が総裁選に出れば、法案審議への影響は避けられないため、安倍陣営は、野田氏の推薦人を引きはがす工作を、水面下で続けてきた。
野田氏自身は、推薦人について、「奇跡的な数をいただいた」と胸を張ったが、自民党内には、2016年に選挙を迎える参院議員から、「みんな首を絞められた」という声も聞かれるなど、野田陣営の切り崩しは、相当激しく行われたもよう。
野田陣営が一時期、20人に迫ったとしていた推薦人だが、安倍陣営は、7日夜の段階で、10人台前半にとどまったとしている。
官房長官は、「20人の賛同する人があれば、これは自民党(総裁選に)出られるわけでありますから、そういう態勢に至らなかったということではないんでしょうか」と述べた。
一方の安倍首相も、8日午前、安保関連法案を念頭に、党内の結束を強調した。
安倍首相は、「国会最終盤において、まだ重要な法案が残っております。その中で党内において、一致結束して臨んでいこうという、そういう考え」と述べた。
総裁選という、自民党内のハードルを越えた安倍首相だが、来週には安保法案の採決という、野党側との最大の戦いが待ち構えている。

最終更新:9月8日 12時20分
フジテレビ系

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