文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

沖縄共同幻想論。

dokuhebiniki2015-07-04




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百田尚樹という自称=作家は、「沖縄の新聞はつぶせ」と言った後も、意味不明の「沖縄論」を披露、展開しているらしいが、私が興味を持つのは、その「沖縄論」の信憑性、つまり、正しいか間違っているか、どうかという問題よりも、百田尚樹の「沖縄論」の情報源=共同幻想の問題である。



というのは、百田尚樹の沖縄に関する知識の「情報源」は、保守論壇ネット右翼界隈に常識として流されている「ガセネタ」(共同幻想)だからだ。それが、正体不明の「流言蜚語」の類いだということは間違いない。これは、「ネット右翼」特有の現象である。「反知性主義」といってもよい。


私は、数年前から、「沖縄集団自決論争」なるものに興味を持って、批判や論争を行って来た。いわゆる「曽野綾子批判」を皮切りに、「小林よしのり批判」、あるいは「保守論壇批判」などである。曽野綾子大江健三郎批判は、「罪の巨塊」をめぐる曽野綾子等の「誤字、誤読」から始まっているという批判であった。拙著『保守論壇亡国論』『曽野綾子大批判』はその成果である。


その時も、資料や文献に基づいて、私は議論を進めていったが、曽野綾子や「小林よしのり」、あるいは保守論壇の面々・・・等の主張は、誤読や誤字、コピペの繰り返し、孫引きの孫引き、あるいは基本的文献すら読んでいない、というようにかなり杜撰なものだった。大江健三郎岩波書店を相手にした「沖縄集団自決裁判」は、彼らが提訴したものだったが、見事な敗北に終わった。


繰り返えしになるが、安倍政権は、上から下まで「ネット右翼」だらけの「ネット右翼政権」である。安倍首相自身が典型的な「反知性主義」の「ネット右翼」なのだから当然だろう。佐藤優は、政治が、反知性主義者に乗っ取られたら、ナチス政権を例に挙げて、国民にとって悲劇だと言う。


たとえば、百田尚樹は、普天間基地について、「基地が先に出来た後に、周辺に住民が移住して、住宅や学校が出来た・・・」「米軍基地の地権者(地主)は、支払われる高額な借地料で、六本木ヒルズに住む大金持ちと同様の金持ちだ・・・」という。さらに、「米軍人のレイプは、沖縄県人のレイプ数より比率的に少ない」などという。トンデモな話を、得意になって、つまり自信満々に披露している。


何故、自信満々なのか? 百田尚樹自身は、調べもせず、また過去の資料や文献に当たることもせず、ネットで飛び交っている「ガセネタ」を、そのまま「真実」と信じ込んでいるからだろう。「間違っているかもしれない」という不安がない。そして、その結果、今、現在の悲劇があるというわけだ。



(続く)




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安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、現代日本人の「思想的劣化」=「政治的劣化」を解明!

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