文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

ネット右翼政権=安倍政権の悲劇。

人気ブログランキングへにほんブログ村 政治ブロへ


安倍政権は上から下まで、ネット右翼政治家だらけの「反知性主義政権」である。自分の考えたことが、絶対的に正しく、それに反対する意見や思想は、全部、間違っていると妄想する。意見や解釈の多様性や複数性に耐えられない。ネット右翼脳作家(百田尚樹)やネット右翼脳議員(大西英男)の話を聞いていると、笑いを通り越して、背筋が寒くなる。


自民党の議員たちは、似非作家・百田尚樹を「大先生」のごとく尊敬しているようだが、百田尚樹が、どういうレベルの作家であるのかを考えたことはないのか?恥ずかしくないのか? なんて言っても、安倍首相が、尊敬し、対談集まで出している作家なのだから、「大先生」と看做し、尊敬するのも仕方がないのだろう。


百田尚樹は、沖縄問題や慰安婦問題、南京事件などについて、自信満々に、あたかも専門家のように語る。だが、そのほとんどが「受け売り」「パクリ」の知識や情報にもとずいている。言い換えれば、保守論壇ネット右翼界隈では、定説化した常識にすぎない。百田尚樹の話も、そのレベルを一歩も出るものではない。



百田尚樹も、自分で、基礎的資料や文献に当たり、深く考え、分析、解明したことではない。「受け売り」であり「パクリ」である。だから威勢がいいのである。だから自信満々に語ることができるのである。それを有り難く拝聴する人たちも、似たような人たちである。恐らく自民党の議員たちも似たようなものだろう。


夏目漱石は、「何が起きる分からない」と言う。将来にしろ、過去の歴史にしろ、すべて見通せるわけではない。当然のことである。人間には分からないことが少なくない。ところが、百田尚樹のような三流作家(ネット右翼脳作家)には、「すべてが見通せる」のだ。「自分には何でも分かる」のだ。もちろん、それは、無知無学ゆえの錯覚であり、幻想である。


新幹線で事故が起きた。事故が起きて初めて、我々は、新幹線の車内が、全くの無防備の無法地帯であるらしいことを知った。警察も消防署も、関知していない。事故が起き、列車が停車して、警察や消防が来るまで、どれだけの時間がたっただろうか?新幹線の乗務員も、運転手を含めてわずか三人とか。事故が起きてもなすすべがないということだろう。


新幹線は「安全」だという話だった。安全神話である。フクシマ原発事故でも、事故が起きるまでは安全のはずだった。しかし、事故が起きてみると、「安全神話」は吹っ飛んだ。ただ茫然自失、オロオロするばかり。今までの「安全神話」は、なんだったのか?


私は、「安全神話」が崩壊したということには驚かない。むしろ、我々は、何故、「安全神話」とやらに、今まで、つまり事故が起きるまで、何の疑問も危機感も感じなかったのか、ということに驚く。政界には、「一寸先は闇」と言う言葉がある。しかし、ネット右翼脳の政治家たちには、「闇」はない。全部、お見通しである。事故など起きるわけがないのだ。


安倍政権を取り巻く保守論壇ネット右翼界隈では、フクシマ原発や新幹線と同じような、自明の「安全神話」(笑)が生きている。沖縄集団自決問題や慰安婦問題、南京事件は、その種の保守論壇ネット右翼界隈の「真実」である。自民党議員たちの盲信する「歴史の 真実」から見れば、それに反論するマスコミや評論家は、この世から抹殺すべき「悪人」か「狂人」に見えるのだろう。


早く、『ネット右翼亡国論』を書かねば・・・。

(続く)
人気ブログランキングへにほんブログ村 政治ブロへ (続きは、「イデオロギーから存在論へ」「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://www.mag2.com/m/0001151310.html