「沖縄独立論」の国際政治学。
翁長=沖縄県知事が、米国直訴の旅から帰国し、「沖縄米軍基地紛争」は更に次の段階へ進もうとしているように見える。では、次の段階とは何か?それは、「琉球王国再興」や「琉球独立論」、ないしは「沖縄独立論」という恐怖のシナリオである。
翁長=沖縄県知事は、「落としどころ」などという「妥協案」を模索しているだろうか?翁長=沖縄県知事に、「妥協」という後退戦は許されていない。進むか切腹しかない。翁長=沖縄県知事の「次の政治的選択」を、米政府をはじめ、国際社会が注視しているだろう。
安倍首相も安倍政権の面々も、保守論壇の言論人たちも、翁長沖縄県知事の「次の選択」を理解していない。日本にとって恐怖のシナリオとなるだろう「沖縄独立論という政治的決断」の可能性すら、理解していない。
安倍首相を筆頭に、彼等は「中国脅威論」と「中国封じ込め」を叫ぶだけだ。「中国脅威論」と「中国封じ込め」のために、沖縄の「米軍基地永久化」は、不可避であるというのが、彼等の「政治的リアリズム」なのだろう。しかし、それに沖縄県民が「ノー」と言っているのだ。
ドイツの避暑地で、「法の支配」「自由」「デモクラシー」の国際的共有を高らかに歌い上げた安倍首相だが、ひとたび帰国し、国内問題となると「君子豹変」し、国民や一般庶民の声など無視し、「中国独裁政権」以上の強権政治へ邁進しようとする。「独裁政治ごっこ」とでも言うしかない。
この「独裁政治ごっこ」は、かなり高くつくだろう。日本を国家存亡の危機に、つまり破滅のどん底へ突き落とすかもしれない。
(続く)
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