文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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櫻井よしこと安倍晋三。

dokuhebiniki2015-05-18


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安倍晋三を、個人的に批判するつもりはない。ただ、安倍晋三の「読書傾向」に、ある種の疑問と不安を感じるだけだ。かって、日本の政治エリートは、大衆娯楽小説や政治漫談本、漫画などを、愛読しているなどということはなかった。ましてやそれを、国民の前で公言するなどということはなかった。


安倍首相が、「櫻井よしこ」や「百田尚樹」を愛読していると聞いて、何か危ういものを感じるのは、私だけではあるまい。安倍首相は百田尚樹と対談し、対談本まで出すほど、意気投合している。百田尚樹のNHK経営委員就任も、その縁であろう。


櫻井よしこの場合も、櫻井よしこの文庫本の解説まで書いている。相当の思い入れがあるのだろう。何故、櫻井よしこなのか?櫻井よしこの専門は何か。「ジャーナリスト」か。ならば、ジャーナリストとして誇るに値する「作品」があるだろう。


櫻井よしこの「作品」とは何か。政治漫談雑文集ではないだろう。ジャーナリストとしてのデビュー作『エイズ犯罪=血友病患者の悲劇』がそれではなかろうか。しかし、櫻井よしこは、誇るべきデビュー作、処女作を絶版にしている。何故か?


何か、絶版にしなければならない理由があるのか。実は、あるのだ。櫻井よしこは、ジャーナリスト失格なのだ。それを、櫻井よしこ自身が自覚しているから、絶版にして、もうなかったことにしようとしているのだ。知らないのは、安倍晋三だけではないのか?


読書など好きなものを読めばいいではないか、漫画であれ、大衆娯楽小説であれ、政治漫談雑文集であれ・・・と思う人がいるかもしれない。無論それはそれでいい。しかし、やはり、そこには問題があるのだ。一般庶民が娯楽や暇潰しに読むものとは違う。


日本の国家経営に携わる政治指導者や政治エリートが、漫画や大衆娯楽小説や政治漫談的雑文集にしか興味がないということは、かなり問題があると言わなければならない。


小泉純一郎元首相は、大衆娯楽歴史小説が好きだった。小泉純一郎は、首相に就任以後、「信長」や「米百俵」の話、その他の娯楽歴史小説の話題を持ち出して、政治を語ったが、それが転機だように思われる。日本の政治エリートや政治指導者が、「大衆娯楽小説」や「漫画」で、政治を語る時代の到来である。


私は、日本の斜陽、日本の沈滞、日本の沈没、日本の転落は、そこから始まっていると思う。残念ながら、安倍首相もその流れの中にある。日本の復活、日本の復権・・・を目指すのは良い。しかし、やることなすことが、裏目に出ているように見える。その原因は?


「沖縄集団自決裁判」を主導したのは、曽野綾子だった。そして、見事に裁判闘争は敗北した。今度は、「憲法改正」を主導するのが櫻井よしこらしい。私は、憲法改正に反対ではない。しかし、櫻井よしこ百田尚樹等が主導する憲法改正には、大反対である。


(続く)


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