文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

イスラム国の「イスラム教」と本来の「イスラム教」は違う、と池上彰が、いつものように軽佻浮薄な雑学的知識を披露しつつ、某テレビ番組で言っていたが、本当にそんなことがあるのか?

dokuhebiniki2015-02-10


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「本来のイスラム教」?そんなものがあるのか?もし、あるとすれば、「イスラム国」のイスラム原理主義、イスラム過激派こそ、それに近いだろう。池上某や青山某が言う、その「本来のイスラム教」「真のイスラム教」こそ堕落し、世俗化、反動化した「イスラム教」ではないのか?


宗教とは、元々過激なものであり、国家と対立したり、国家を否定したり、あるいは人間に死を強制するような、そういう恐ろしい、危険な思想的要素を孕んでいる。宗教を、人畜無害な、飼い慣らされた安全の思想としか考えられないような思想的レベルで、「イスラム教」を語るとすれば、その人こそ思想家失格、ジャーナリスト失格、人間失格である。


要するに電波芸人=池上や青山某ごとき「知ったかぶりのドシロート」に、安直に語れるほど、「イスラム教」は平易、低俗、凡庸、安全ではないのである。


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ところで、池上彰を始めとして、テレビや新聞に登場する多くの専門家やジャーナリストは、日本政府の顔色を伺っているばかりで、政府寄りの発言しかいないので、当てにはならない。その中にあって、TBSの「報道特集」という番組が、安倍政権の執拗な情報工作にも関わらず、「イスラム国」人質事件の解放問題について、中田考(元同志社大教授)から得た重大な秘密情報を暴露して、話題になっている。


秘密情報というのは、日本政府が「イスラム国」に向けて送った音声が出メッセージである。中田考は、この音声メッセージの翻訳を「イスラム国」関係者から依頼されたことから、知ったと言う。もちろん日本政府が隠していた情報である。某ブログが次のように伝えている。

 実際、昨日2月7日放送の『報道特集』(TBS系)でも唖然とさせられるような新事実があきらかになった。それは、湯川さんと後藤さんの殺害予告動画が公開された1月20日以降、日本政府がイスラム国へ送った日本語の「音声メッセージ」の存在だ。


 音声メッセージの送り主は、「実在するシリア臨時代理大使」。音声の長さは25秒。その内容は、以下の通りだ。


「私、○○○(番組では○の部分は音声を伏せている)は日本政府の代表である。日本政府は日本人2名の無事な生還について真剣である。当該2名のフルネームと生年月日はそれぞれ、湯川遥菜1972年○○○○、後藤健二1967年○○○○である」


 2人の映像がアップされた後に政府がこんな初歩的なメッセージを、しかも日本語で送るなんてことがありうるのかと思うのだが、この音声メッセージはどうも本物らしい。

 
今回、音声メッセージを公開したのは、イスラム国とパイプをもつイスラム法学者の中田考氏。中田氏に音声メッセージを送ってきた人物は、イスラム国の司令官であるウマル・グラバー氏だ。ウマル氏は上級幹部と話ができ、バグダディ容疑者とも何度か会っているという重要人物。昨年9月、中田氏はウマル氏から拘束されていた湯川さんに対するイスラム国の裁判で通訳を依頼され、ジャーナリストの常岡浩介氏とともにイスラム国の支配地域に赴いたが、空爆の開始により湯川さんとは対面できずに帰国。10月にはイスラム国の関係先として公安から家宅捜査を受けたことで、湯川さん解放のために再びシリアへ渡航することもできなくなった。そしてウマル氏との接触をおさえざるを得なかった。しかし、1月20日の殺害予告動画公開を受け、中田氏は再びウマル氏と連絡するようになったという。


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