文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

マルクスとエンゲルス(7)


昨日、本屋で立ち読みしている時、『ネット言論が日本を滅す』(ベスト新書)とかいう新書を発見。ブログやTwitterなど、snsの登場で「1億総政治評論家」の時代を迎えている、というのだ。著者は中田安彦さん。ネット右翼ネット左翼も、薄っぺらい議論ばかりだ、と。


さて、「月刊日本」連載の『マルクスエンゲルス』(7)に書いたのだが、マルクスの書いた『資本論』は第1巻だけで、第2巻、第3巻は、エンゲルスが書いたものだ。理路整然として、ある意味では無味乾燥な文体は、エンゲルスの文章だ。マルクスの書いた第1巻の文体とは違う。マルクスの文体は?


マルクス主義という理論体系を作り上げたのはエンゲルスである、と柄谷行人はいっている。マルクスは、深く考えた人だが、理論体系は作ろうとしなかった。マルクスの、晦渋で、まわりくどい文体はそのことと無縁ではない。マルクスの思想的資質は分かりやすい図式的思考を拒絶する何ものかであったのだ。





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