安倍晋三と竹中平蔵とトリクルダウン。

安倍晋三はさかんに、今回の選挙は「アベノミクス選挙」だと言っている。しかし、アベノミクスとは、何なのか。アベノミクスの実体については触れない。アベノミクスという記号だけが、むなしく情報空間を飛び交っている。だから、反自民勢力は、アベノミクス批判をすればするだけ、票を減らしていく。アベノミクスという記号=宣伝に加担することになるだけだ。だから、反自民勢力は、アベノミクスという言葉を使わずに、安倍晋三批判を繰り返すべきだ。そもそも、アベノミクスは、それまでの「新自由主義」的な、「構造改革路線」「財政再建路線」「緊縮財政路線」・・・の経済政策への反省から始まった。その時点では、金融緩和も財政出動も、積極財政として、歓迎されたはずである。しかし、２年後のアベノミクスは、大きく変質している。竹中平蔵が安倍政権の内部に食い込んだあたりからである。アベノミクスは、竹中平蔵が、安倍政権の仲間入りし、大企業中心の「成長戦略」を言い出した時点で、終わっている。今、安倍晋三が叫んでいるアベノミクスは、国民無視で、国民騙しの詐欺の経済学であって、実体のない記号である。批判する価値もない。安倍晋三が、「大企業中心のアベノミクス」「中間層を低所得者層に突き落とすアベノミクス」、というような「大貧民ゲーム」の経済政策を望んでいるはずがない。しかし、現実には、安倍晋三自身は、騙されているから分からないだろうが、トリクルダウン理論による「大貧民ゲーム」が、着々と進められているのだ。安倍晋三は、安倍ブレーンの馬鹿者たちに、すっかり騙されている。だから、今回の選挙は、安倍晋三の政治家としての資質=能力を問う選挙にすべきなのだ。

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