安倍政権の弱点はメディア戦略にあり。安倍内閣の一員である萩生田光一なる人物名で、各テレビ局に対して、公平性を要求する「注意勧告文書」を送りつけたらしい。

その文書の存在が暴露され、ネットや新聞などで話題になり、拡散され始めた。インテリジェンスや国家の秘密情報機関などに関心を持つのはいいが、少し、度が過ぎているのではないか？

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安倍晋三も安倍政権の周辺も、「朝日新聞バッシング」に見られるように、異常にメディアに、特に新聞やテレビ報道に関心を持っているらしい。新聞やテレビ報道次第で、政治も政局も、どうにでも変えられると思っているということのようだ。政権を担う責任ある政治家たちが、マスメディアに敏感なのは分からないでもないが、本来の「政権運営」「政策の実行」「国家経営」「国際外交」・・・という重責よりも、総選挙前とはいえ、これほど、マスメディアの動向に神経をとがらすというのは、やはり異常である。

マスコミに異常な関心を持つのは、マスコミのことを「マスゴミ」と言ったり、朝日新聞を「朝日(ちょうにち)新聞」などと言ったりして、気分爽快になっているらしいネット右翼諸君である。言い換えれば、これは、安倍政権のネット右翼以上の「ネット右翼体質」が露呈してきたということだろうか。

安倍晋三自身が、二、三日前も、「保守速報」なるブログ(フェイスブック)に対して「いいね」ボタンを押したり、小4に化けて解散総選挙を揶揄するブログを開設した大学生を厳しく批判したりと、どうも、安倍晋三の関心は、政治活動よりも、ネット活動やマスメディアの監視などにあるらしい。

一国の宰相たるものが、これでいいのか、と問いたくなるが、これが、今の日本の政治的現実なのである。安倍晋三や安倍内閣、そしてその周辺の人々の疑心暗鬼ぶりを見ていると、政権担当能力が疑われても仕方がないのではないか？
(続く)

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