文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

重い女か軽い男か? それが問題だ!久しぶりに小林リズムさんのエッセイを紹介します。面白いです。他のエッセイも読んでみてください。

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【女が重いのか問題】(小林リズム、「清水正ブログ」連載中)
http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/20141013/


 
「自分からは絶対に連絡しない。重い女だって思われたくないから……」
 と言っている友達がいる。以前付き合っていた彼に「重すぎて無理」とフラれたらしい。それがトラウマになって、重いと思われないように精一杯頑張るようになったという。忍耐力をつけて、会いたいときも会いたいと言わずに我慢するんだって。自分はいっさい求めずに相手に求められたときや相手がヒマなときにだけ対応するなんて、逆に都合のいい女っぽい気もする。
 でもこんなふうに重い女になりたくなくて、メールや電話を我慢したり会う回数を考えたりする女の子って世にはたくさんいると思う。なんで女の子ってそんなにも健気なんだろう。そもそも男性に「重い……」と言われるのは女性にとってトップレベルの恐怖で、「彼の重荷になりたくない」がために、緻密に計算し尽くしてタイミングも考えて連絡したりアピールしたりしているのに、その一挙一動がバレると「計算高い」と言われるし。だからといって本能のままに連絡をし続けてしまうと「重い」と言われるなんて納得できない。
 たとえば長澤まさみが破壊級に可愛い映画「モテキ」では、麻生久美子が超絶ヘビーな女の役をはっていて、世の男性をドン引きさせていた。特に「神聖かまってちゃんとか勉強するから〜!重いとか言わないで〜!!」と泣きつくシーンはすさまじい。追いすがってくる様子がこわすぎる。ホラーでしかない。重い。信じられないくらいに重い。でもなぜか胸が痛い。「何でも許すのとか趣味を合わせてくるのとか重い」なんて、好きだからそうしちゃうのにね。報われない話。
 というわけで、女性をも引かせてしまう「重い女」は悪であり、見苦しいものであり、キモチワルイ扱いをされている昨今だけど、果たして本当に重い女はそんなにも悪いものなのか。重い女が嫌なら軽い女がいいのって話だけど、それもそれで違うだろうし。
 だいたい、腕力がなさすぎる男性が多すぎる気がする。ちょっとした重さも絶えられずに「あいつ、マジで重い女」なんてちょっとひどいと思う。言われた女の子はショックを受けるし、「私って重いんだ…」と悩んで改善しようと努力するだろうし、言われたことは一生消えないから次の恋に進むのもためらうかもしれない。一方で、重い女発言をした男性は自分の筋力が足りないなんてことはみじんも考えていない。もう少し支える力を身に着けてあげれば、彼女だって安心して軽さを取り戻していくと思うのに。
 試したり情緒不安定になったり女って面倒だなって思う気持ちもわかるけど、それをよしよしって受け止める腕力は必要だし、持っていてほしい。



(日大芸術学部教授=清水正ブログ)
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★ 小林リズムさんの第一エッセイ集。

★ 近影から。(「清水正ブログ」より)






★ 昨年、日大芸術学部特別授業に講師として教壇に。隣は山下聖美=日芸准教授。


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