文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

遠藤高帆と改革委員会の関係。理研の改革委員会(岸輝雄委員長)は 、遠藤高帆を呼び、ヒアリングしたそうだ。なるほど。改革委員会は、独自の調査や分析をしたわけではなく、「怪しい内部告発人」=遠藤高帆の解析の結果をほぼ丸呑みし、「怪しい内部告発人」=遠藤高帆的な観点から、「STAP細胞事件」を解釈し、「再生研解体」などという、いい加減な「あの提案」を行ったのだ。


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つまり、改革委員会は、独自の「STAP細胞事件」に関する見解を持っていたわけではなく、マスコミ主導の、つまり遠藤高帆情報を元にした「小保方博士バッシング報道」を鵜呑みにし、それを自明の真理(前提)とする観点から、「STAP細胞事件」を解釈していたということだ。全然、「科学的」ではなかった、ということだ。


僕は、改革委員会の一人の口から出た「「STAP細胞問題」は、外国では、世界の『三大不正事件』と言われている」という意味不明の話に、違和感を持った。何処の、誰が、そういう話をしたのか?単なる噂話なのか?この話は自作自演ではないのか、と思ったものだ。なんとなく、マスコミに蔓延している噂話を受け売りしているだけのように見えたからだ。改革委員会が、遠藤高帆を呼び、ヒアリングしたという話を知り、改革委員会 の「あの提案」や「あの噂話」の意味が、ほぼ納得できたように思った。




日経新聞古田彩記者は、こう書いている。

古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta 2014-09-22 22:58:42
理研の公式サイトに論文発表についての記載は見当たらない。今に始まったことではないが,随分とつれない扱いだ。解析結果が理事長と理事らに報告されたのは5月22日だが,理研は改革委委員会にも報告せず,報道などで解析を知った改革委が,土壇場で遠藤氏を呼んでヒアリングした。(11)


ところで、改革委員会は、マスコミの顔色をうかがったのか、小保方事件、STAP細胞事件を、「小保方バッシング報道」をほぼ全面的に認め、小保方晴子という個人による完全なる研究不正事件と見たようだ。そして、そこに遠藤高帆の解析結果が付け加えられて、マスコミが期待する「あの改革案」が出来上がったと見て間違いない。何故なら、改革委員会は、小保方晴子博士が研究不正を行ったかどうか、について独自の調査と分析はしていないからだ。マスコミ情報を反復しただけだからだ。


僕が、ここで疑問に思うことは、「小保方晴子博士が間違った可能性・・・」をまったく考慮に入れていないことだ。科学研究者に「間違い」、「間違いの可能性」はつきものだろう。「間違いの可能性」を「研究不正」ということはできない。そもそも間違わない科学研究者などいない。間違うことのない研究者がいるとしたら、それは、「何もしない研究者」ろう。「何も研究しない研究者」には、間違いはない。


小保方晴子博士たたき」を当初から繰り返してきたロバート・ゲラーという東大教授がいる。今回の「御嶽山噴火事故」に際して、ゲラーは、「地震と噴火の予知は不可能である。」「予知できなかったことを批判すべきではない。」「むしろ地震や噴火の『予知連』を批判すべきだ」と、ツイッターで書いていた。面白いと思った。


ロバート・ゲラーは地震研究が専門だという。そして、地震や噴火は予知できない。当然だという。予知できなかったことを批判するのはおかしい。予知できるかのように言う「予知連」こそ嘘吐きだ、ということだろう。この発言は、何を意味するか。


地震や噴火を事前に予知できないか」と、いまだ不可能であった未開拓の領域に挑戦し、未知の領域へと突き進んでいく地震学者や火山学者の「冒険的な試み」を、笑うものだと言うことだ。つまり、ロバート・ゲラーにとって、そういう冒険的試みは、すべて怪しいものであり、予算獲得を狙った「研究不正」ということになる。それこそ、小保方事件、STAP細胞事件の構造ではないか。


改革委員会も改革委員も、小保方晴子博士の研究そのものに無関心である。彼らの関心は、「研究不正」であって、「研究」そのものではない。週刊誌を読みふける野次馬と変わりはない。


そもそも、研究論文を発表し、科学論争を挑むのではなく、匿名で、2ちゃんねるや週刊誌などに、内部情報や個人情報のリークを繰り返しながら、「STAP細胞問題」を、「スキャンダル事件化」した遠藤高帆なる人物の「内部告発」をそのまま信用することがおかしい。「あの改革案」が、無視されるはずである。
(続く)




理研ー改革委員会とは何だったのか?
( 岸輝雄委員長、市川家國委員、塩見美喜子委員、竹岡八重子委員、中村征樹委員、間島進吾委員理化学研究所 、坪井裕理事、古屋輝夫理事、温井勝敏研究不正再発防 止改革推進室長 )




■久米秋三郎氏のコメントを紹介します。改革委員会の岸輝雄元委員長が、今日の日経新聞に登場しているようです。

久米秋三郎 2014/10/02 11:34
本日付の日経電子版で、理研改革委員会の岸輝雄が、「STAP有無、11月表明を」と主張しました。理研は三月末に最終的な報告をするとの方針だったはず。下の引用の後には、どうやら、「税金の無駄だから早く結論を出して終わらせろ」とあるようです。(が、続きは有料会員以外は読めません。)改革委員会の連中は、「税金の無駄遣い」と言えば何でも世論が歓迎する、とでも思っているのだろうか。

山崎先生が言われるように、改革委員会の連中も「研究不正」にしか興味がない。

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理研改革委の岸輝雄・元委員長「STAP有無、11月表明を」
2014/9/2 0:11 日本経済新聞 電子版
 STAP細胞論文の不正問題で、外部識者からなる理化学研究所の改革委員会の委員長を務めた岸輝雄・東京大学名誉教授が日本経済新聞のインタビューに応じた。論文の著者の小保方晴子氏が進めるSTAP細胞の再現実験が大きな区切りになると強調。11月末に終える実験の結果をもとに、STAP細胞の有無について理研が表明を出すべきだと主張した。→http://www.nikkei.com/article/DGXLZO76474780R00C14A9TJM000/
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