文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

『小保方晴子論=序説』ー「STAP細胞事件とは何だったのか?学歴エリートは暴走する。」ーーー。という本でも書こうかと、最近、思うようになってきた。というのは、僕の妄想と独断と偏見に基づく、全く個人的な『小保方晴子擁護論』に、賛同する読者が、少数ではあるだろうが、確実に存在することが分かってきたからである。先日も、あるイベント会場で、ある人に、「最初から『小保方晴子擁護論』に賛同していますよ」と言われて、逆に、こちらが驚いたくらいである。秋山駿という文芸評論家は、『内部の人間』という著書の後書きに、読者は、

dokuhebiniki2014-09-07



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僕は、この「小保方晴子事件」、つまり「STAP細胞事件」が、2月に勃発して以来、一貫して、毎日のように、小保方晴子擁護の論陣を張ってきた。僕の「小保方晴子擁護論」の真意が読み取れない読者からは、「若い女だからだろう」とか、「科学を理解できないド素人だからだろう」とか、明らかに、「侮蔑的」と思われるコメントや、さらには、科学の進歩を妨害する言論だという非難=抗議などをいただいたが、残念ながら、そういうコメントや抗議は、僕の「小保方晴子擁護論」には、何の影響も与えなかった。


むしろ、そういうコメントや抗議は、自称専門家たちや東大教授たちのコメント、あるいはマスコミの科学記者たちやサイエンス=ライターたちの記事と同じように、僕には、逆に、「小保方晴子事件の深層=真相」が何であるかを、明らかにして行くように思えた。マスコミ関係者は言うまでもなく、自称専門家たちまでが、「研究不正」や「研究倫理」にしか関心も興味もなさそうだということが、すぐに分かったからである。


つまり、彼等は、純粋に科学的な研究や実験に興味も関心もない人たちだということが、分かったからである。言い換えれば、小保方晴子さんは、科学研究や科学実験においては、間違いやミスを犯したかもしれないが、限りなく純粋であると、僕には思えたということである。


僕が、高校時代、進路を、文科系、特に文学や哲学に変えたのは、数学や理科が不得意だったからではない。高校時代に、大江健三郎ドストエフスキーニーチェなどをを乱読するうちに、文学や哲学こそ、最も純粋な学問だということを発見したからである。僕は、その頃から、技術的、効率的学問に激しい嫌悪感を抱くようになった。たとえば医学や工学だけでなく、経済学や法律学にも、それらが、実用的で、世俗的であるが故に、僕は嫌いになった。


のちに、尊敬する思想家の廣松渉柄谷行人、あるいは大森荘蔵吉本隆明などが、最初は理科系志望だったり、実際に理科系出身だったりたりしたにもかかわらず、そこからの転向組だ、という話を読んで、なるほどと思ったものである。


小保方晴子事件」が勃発した時、僕は、日本の多くの理科系の学者たちやその予備運の学生たちが、大方の予想とは逆に、世俗的で、打算的な、功利主義的な、要するに常識的人間であることを知り、やはりそうだったのかと思った。

(続く)







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現代日本の論壇や科学ジャーナリズム、アカデミズム・・・を地盤沈下させた「思想的劣化」は、どのようにして起きたのか?拙著『保守論壇亡国論』は、保守論壇だけではなく、左翼論壇、アカデミズム、ジャーナリズム、科学ジャーナリズム・・・を含めて、現代日本人の「思想的劣化」の根源的問題を、哲学的に解明しています。御一読ください。







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曽野綾子が『ある神話の背景』(『沖縄集団自決の真実』改題)の「誤字=誤植」を訂正した改訂版を出したらしい 。しかし、曽野綾子の改竄=捏造は、誤字=誤植の訂正ぐらいで、解消されるわけがない。さらに決定的な改竄=捏造疑惑が指摘されている。疑惑だらけの『ある神話の背景』は、絶版にするしかないだろう。



曽野綾子の『ある神話の背景』は、全面的に、赤松部隊の制作した「陣中日誌」に依存している。だが、この「陣中日誌」は1970年に赤松部隊隊員=谷本小次郎によって全面的に書き換えられた、歴史的資料価値ゼロの「改竄=捏造文書」であった。



■ここに一枚の写真がある。赤松嘉次や赤松部隊の隊員たちが、テーブルを囲んで打ち合わせをしている写真である。左上に、曽野綾子の顔も見える。曽野綾子は、『ある神話の背景』の中で、赤松部隊の隊員たちとは、「個別に」あったと書いている。「集団で」会うと口裏を合わせるから、複数では合わわなかった、と。これが、真っ赤な大嘘である。この写真が、証明している。曽野綾子は、事前に、赤松部隊の面々と集団で会い、綿密に打ち合わせをしているのだ。




大江健三郎の『沖縄ノート』を批判した曽野綾子の『ある神話の背景』(『沖縄集団自決の真実』と改題)は、右翼=保守派のバイブルだったが、その『ある神話の背景』そのものも、改竄=捏造文書「戦中日誌」にもとずく改竄=捏造文書だった、ことを実証的=論理的に暴露した本・・・。(⬇)



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