文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「反韓論ブーム」と『保守論壇亡国論』。

週刊東洋経済3/1号」に、「反韓論ブーム批判」の原稿を載せました。2/24(月曜日)発売。お買い求めの上、是非、御一読を。現在、日本の論壇やジャーナリズムに蔓延している「反韓論ブーム」を徹底批判しています。曽野綾子批判、百田尚樹批判・・・の続編のつもりです。



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反韓論」「悪韓論」「嫌韓論」、そして「呆韓論」・・・。 室谷克実、倉山満、上念司、三橋貴明山野車輪・・・。韓国や韓国人に対する下品な「悪口」を言ったり、書いたりすると、本や雑誌が売れるらしい。僕は、『保守論壇亡国論』を書いた時点では、あまり意識していなかったが、「反韓論ブーム」の思想的背景には、『保守論壇亡国論』のテーマと重なる部分が少なくない。僕は、上記の本や作者をほとんど知らなかった。最近、あまりに目立ちすぎるので、ちょっと立ち読みしてみたが、やはり愕然とした。貧すれば鈍す。日本人の思想的レベルが、ここまで劣化しているとは!


何故、日本人は、韓国に対して、夢中になって「悪罵雑言」「ヘイトスピーチ」を繰り返すしか能はないほどに、思想的に堕落したのか。本屋の店頭には、その種の本や雑誌が溢れている。ということは、それを買う読者、読む読者、賛同する読者が、多数いるということだろう。


国際法にしろ国内法にしろ、法の根源には暴力(力)がある 。「政治的・法的な位相」では、「正義」や「真実」は、そのままでは通用しない。「学術・思想・心情的な位相」では、いかなる単純素朴な主張も許される。しかし、「政治的、公的」レベルでは、別である。そのレベルの差異がわからないのが、最近の「自称保守」や「真性保守」である。「エセ右翼」「エセ保守や」、「ネット右翼」「ネット左翼」もその類である。


憲法改正ナチスに学べ」と麻生太郎副総裁は言ったことがある。「 ナチスは、静かに?こっそりと、ワイマール憲法ナチス憲法に改正した」・・・というわけである。当然、この麻生発言は、多くの批判を浴び、さらに歴史的間違いを指摘され、撤回する羽目になった。この事件は、日本の政治家たちの「知能指数」レベルがよくわかった事件だった。



ところが、最近、この「ナチスに学べ」騒動を蒸し返す動きが、ネット右翼の間であるらしい。つまり、麻生太郎発言は間違っていない、マスコミの曲解報道が悪い、と国際社会に「英語で手紙を書き」、国際社会に訴える・・・というわけである。呆れた話だが、彼ら(ネット右翼)は本気らしい。驚くべきことに、この麻生太郎発言の何処が間違いであり、国際社会が、何故、反応したかも、彼ら(ネット右翼)は分かっていないようだ。 何はともあれ、是非、大恥をかいてもらいたい。




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