文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

曽野綾子も百田尚樹も「論争」から逃げるのが早い。

dokuhebiniki2014-02-11



エセ右翼は、自ら「論争」を仕掛けておいて、論争から逃げるのも早い。百田尚樹ネット右翼レベルの通俗作家ではなく、ネット右翼そのものだった。その政治的発言は「パクリ」と「モノマネ」?ーー「ネット右翼」と「エセ右翼」を『保守論壇亡国論』的視点から考える。「エセ右翼=百田尚樹への宣戦布告(10)」。

不思議なことだが、百田尚樹のような、「ネット右翼」や「エセ右翼」は論争は好きだが、論争から逃げるのも早い。彼らは、最初は、自信満々に論争を仕掛けてくる。しかし、相手や第三者が反論や反撃を、資料や緻密な分析や論理構成をもとに、開始すると、途端に沈黙するか、言い訳を並べつつ逃亡する。明らかに形勢不利とみて逃げ出すのである。


何故、「ネット右翼」や「エセ右翼」は論争から逃げ出すのか。それは、彼等の思想や思考が「自分の頭で考えたもの」ではないからだ。要するに「受け売り」であり、「パクリ」である。百田尚樹の「南京事件はなかった」「捏造だ」・・・という主張もそうだ。だから、いよいよ本番という時に、沈黙するか、そそくさと、言い訳を並べつつ、逃げるのである。


ネット右翼」や「エセ右翼」は、何故、論争から逃げるのか。反論や反撃を受けると、何故、すぐに沈黙するのか。それは、彼等が、思想的に、そして心理的に依存する最近の保守論壇が、どういうものになっているかを見ると、分かりやすい。要するに、左翼からの転向組である西部邁藤岡信勝等が、中軸になり、左翼的に再編、再構築した最近の保守論壇そのものが、ニセモノたちが跋扈する「愚者の楽園」と化しているからだ。「自分の頭で考えない」のが、西部邁藤岡信勝等のような転向保守、転向右翼の特徴である。


僕は、転向右翼が保守論壇に流れ込んだ時点で、小林秀雄福田恆存江藤淳三島由紀夫等・・・が中軸になり形成してきた戦後の保守論壇を、腐敗、堕落させたと思う。かって保守論壇は、絶対的少数派ではあったが、「自分の頭で考える」思想家や文学者たちが切磋琢磨する場所だった。彼等は、お互いに、思想的にライバルであり、付和雷同することはなかった。


西部邁は、「保守とは何か」という保守の定義や概念にこだわっている 。小林秀雄福田恆存らは、保守思想家だったが、「保守」の定義や概念にはこだわらなかった。彼等の思想や思考が「保守」そのものであって、わざわざ定義や概念にこだわる必要はなかったからだ。ところが、西部邁藤岡信勝、あるいは二流、三流の保守思想家たちの思想や思考は、保守的ではないから、保守や右翼を名乗るためには、定義や概念が必要だったのである。そこに、「保守の堕落」「右翼の堕落」の起源がある。


昔は、と言っても、小林秀雄福田恆存江藤淳三島由紀夫の時代だが、その頃までは、「保守」や「右翼」を名乗ることは、恐ろしいことだった。「保守」や「右翼」と呼ばれることだって、危険なことだった。だから、自ら「保守」や「右翼」を名乗るものは、あるいはそう呼ばれることを恐れないものは、多くはなかった。しかし、時代の変化もあったが、やはり小林秀雄福田恆存三島由紀夫・・・等、保守思想家たちの活躍のおかげで、「保守」や「右翼」が市民権を得る。そこへ、流れ込んできたのが、流行に敏感な、左翼からの転向組である。それが西部邁であり、藤岡信勝である。(続く)


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■「日本のベートーヴェン」か「日本のシエイクスピア」か? それが問題だ。(👇)





■「週刊金曜日」が「曽野綾子とは何か」という曽野綾子批判を特集。しかし曽野綾子からの反論なし。「論争」を自ら仕掛けておいて、都合が悪くなると沈黙し、「論争」から逃亡するのが曽野綾子の処世術らしい。






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