文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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曾野綾子と『保守論壇亡国論』と「サンデー毎日」

dokuhebiniki2013-11-02


昨夜は、東京八丁堀で開かれた岩田温先生主催の勉強会「松柏の会」に行って来た。そこで、私も、ちょっと話をさせてもらった。岩田先生の話は、マッカーサー天皇との会見の美談が、マッカーサーの作り話である可能性が高いという話題、そしてそれが憲法問題とどう結びつくか、という「憲法形成過程問題」が中心だった。私は、もちろん、今、当面の課題である「曾野綾子と沖縄集団自決論争」について話した。私は、先々月、刊行した『保守論壇亡国論』(kkプレス)に補論として、かなり古い論考だが、「月刊日本」に発表して、反響の大きかった曾野綾子の『ある神話の背景』批判をテーマとする「保守論壇の「沖縄集団自決裁判」騒動に異議あり」という論文を入れておいた。それをえ佐高信氏が、「サンデー毎日」で取り上げて、曾野綾子批判とのからみで、紹介してくれたというわけだ。言論界にしろアカデミズムにしろ、時間が経過するとともに肝心の問題が忘れられ、何事もなかったかのように、当事者が居直り、妄想発言を繰り返すという例が、よくある。私は、最近、曾野綾子がどういう言論活動をおこなっているかにほとんど興味がない。「小説」や「批評」を書く気力も体力も能力もなくなり、もっぱら素人相手に、年寄りの小言みたいな、「クダラナイ!!!」人生論風のエッセイ書き散らしているような「自称作家」など眼中にないからだ。しかし、そうは言いながら、忘れてもらっては困ることもあるのだ。「曾野綾子と沖縄集団自決裁判」、あるいは曾野綾子の『ある神話の背景』の「罪の巨塊」を「罪の巨魁」と誤読し、その誤読がいつのまにか定着し「罪の巨魁」の文字が堂々と使われるようになった、いわゆ「誤読誤字問題」である。曾野綾子は、この問題からは生きているうちはもちろんだが、死んでも、逃げられない。曾野綾子のエッセイ集『人間にとって成熟とは何か』(幻冬舎)が30万部売れようと40万部うれようと、そんなことは関係ない。曾野綾子に「作家」としてのプライドがあるなら、呑気に「クダラナイ!!!」人生論風のエッセイなど書き散らしている余裕はないはずだろう。(続く)


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