文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

■イオニアからアテネへ。アテネからイオニアへ。

dokuhebiniki2013-10-17



あるいはイソノミアからデモクラシーへ。デモクラシーからイソノミアへ。これは、神話化され、伝説化されている「アテネのデモクラシー」という神話、つまり「アテネ中心主義」で語られてきたデモクラシーの神話を、批判=解体することである。つまりアテネのデモクラシーは、それ以前の「イオニアのイソノミア」に遡行できるということだ。では、イオニアのイソノミヤとは何か?
明日(10/18)は、縄文学会というところで柄谷行人氏が、「イオニアのイソノミア」について講演するというので、出掛ける予定だ。柄谷氏が、『哲学の起源』で展開している議論をふまえての講演になるだろう。明日(10/18)は、日大芸術学部で講義があるが、学生には申し訳ないが、早目に切り上げて、柄谷行人講演会に参加する。
この講演会を企画したのは、小沢一郎の「懐刀」とか「知恵袋」とか言われる平野貞夫さんだ。余談だが、平野さんは、私の『柄谷行人論序説』(「月刊日本」連載)を読んでこの企画を思いたったらしい。今、衆議院選挙、参議院選挙と、連続して惨敗した小沢一郎周辺は、意気消沈し、次の戦略も立てられないまま、途方にくれているのが実情だろう。それで、いいのだと私は思う。沈思黙考の時間が必要だろう。才能や才覚のない愚かな奴が指導者気取りで、空念仏を唱え、大きな顔をすると碌なことはない。こういう時に危機を突破し、次のステージを切り拓いて行くのは、凡人には出来ない。小沢一郎柄谷行人のような、それこそ「存在論的思考」が出来る人に限られる。藪医者は引っ込んでいろ!!!
その意味で、今、平野氏が、「柄谷行人」に注目したのはいいことだ。平野貞夫氏は、柄谷行人の「イソノミア」の中に、「縄文文化的なもの」、あるいは小沢一郎的な「国民の生活が第一」「共生の政治」との類似性、相関性を、発見したらしい。そこで、柄谷行人氏の講演を聞きたいということになったらしい。
柄谷行人氏は、言うまでもなく、今、わが国の思想家で、世界に誇れる唯一の思想家だ。平野氏の目に狂いはない。明日の「柄谷行人講演会」が楽しみだ。(続く)


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毎日新聞の書評欄(10/6)より。



今週の本棚・新刊:『保守論壇亡国論』=山崎行太郎・著
毎日新聞 2013年10月06日 東京朝刊
(K&Kプレス・1470円)



 挑発的なタイトルである。著者は晩年の江藤淳に師事し、三島由紀夫憂国忌の発起人を務めるなど、保守の立場で発言している論者である。自らの立ち位置であるはずの保守論壇の現況を「『保守』は通俗化し、大衆化した」と嘆く。

 朝日新聞、中国、韓国、北朝鮮を批判し、「わかりやすいお題目を集団で唱和する」ことが保守なのかと厳しく問う。ネット右翼、漫画右翼の氾濫は、保守論壇が「愚者の楽園」と化してしまった証左であるとも。保守思想の劣化は誰が招いたのかというのが本書の主題である。

 俎上(そじょう)に載せられたのは、櫻井よしこ中西輝政渡部昇一西尾幹二らの各氏。なかでも西部邁氏については、左翼からの転向であることに触れながら、時代状況の変化を鋭く読み取りながら生きてきた、などと容赦ない。

 「いかなる反論にも答える」と記す。全編から批評家としての覚悟がにじみ、異様な緊迫感が漂う。それはまた、小林秀雄福田恆存、江藤の系譜に連なる「批評」という営みの厳しさなのだろう。「保守であること」は「保守を叫ぶこと」ではない、という主張は印象深い。(隈)




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