塵表閣について。

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ふろすと

塵表閣は何回か泊まったことがありますが、現在もなお人目を引くような観光地が周りにない静かなところです。文豪がここにひっそりと泊まって執筆にいそしんだのが彷彿とする宿です。
盛んに泊まったのは5年前から15年前の辺りだったと思いますが、当時はまだスノーモンキーもそれほど有名ではなく、天候が悪すぎてスキーができなかった日に長靴はいて徒歩で見に行ったのを覚えています。当時は日本人客が数人、外国人が一人という静かな状態で、秘境に来たような気分で猿を見物しましたが、その後有名になり、定点カメラができて、ネット配信されてからは、猿より外国人観光客の方が多いと言う状況になり、猿ではなく外国人を眺めて帰ってきました。猿害もひどくなったようですし、ひなびた温泉地も様相が変わったと思いましたが、その後に不況の波が訪れ、今はどうなったでしょうか。そう言えば昔はこの宿は完全に混浴でした。年配の泊まり客が多いのでマナーの悪い人もいませんから、入り組んだ形で完全な混浴になってました。人目が嫌いな女性は、女性風呂側の岩陰に潜みますが、ちょっと向こうをのぞくと男湯の方に眺望が開けて（男性が見えるわけではない）とても開放感があって良かった。けど今は女性風呂を仕切ってしまったのでつまらなくなりました。そう言う宿が増えてしまいましたね。

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