文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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小沢一郎「私が憲法改正に反対する理由」(週刊朝日のインタビュー)を読む。

dokuhebiniki2013-05-29



小沢一郎氏が、サンデー毎日に続いて週刊朝日の単独インタビューにも登場し、小沢流の選挙対策と方針を熱く述べている。原則的には「憲法改正の可能性」を残しながらも、現時点での、96条から変えて行くという「安倍晋三」的な憲法改正には断固反対の決意を披露している。僕も、護憲派ではないが、小沢一郎インタビューを支持する。(続く)


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「平和主義という日本国憲法の理念を変えることは革命にあたる。だから変えることはできないんだ」
「『先に手続きを変えようとするのはあべこべだ』。



辺野古に大きな飛行場は必要ないし、普天間も僕は要らないと思います」と、必要ないものは必要ない、要らないものは要らない、というのです。



 根本には、「米軍の軍事戦略が今や、第一線部隊はもう前線におく必要がない。引き上げようということなんです。だから海兵隊も事実上、グアム島やハワイのほうに引き揚げています」
「ドイツをはじめヨーロッパからも撤退している。だから沖縄には要らないんです、海兵隊の実戦部隊は」



 「沖縄と周辺地域に防衛の空白が出るとしたら、それは日本がやるべき話なんです、日本の領土なんですから。アメリカにおんぶしているということ


 「沖縄のあの海をこれ以上埋め立てるっていう発想は、僕はとんでもないことだと思います。ましてあそこは白いジュゴンの最北棲息地であって、きれいなサンゴ礁の海ですから。沖縄の資産であるとともに日本の大事な自然資産です。これはもう、僕は絶対反対ですね」



「僕らだって、自民党時代を含めて原発依存の政策を採ってきた責任はあるが、現在、福島で大変な事故を起こして、これだけその深刻さがわかったわけですよね。原子力は、高レベルの廃棄物も何んとか処理できるっていうことでスタートしたんです。ところが40年たっても、処理できないってことがわかったわけです。今ね。そうなると、これはもう原発とさよならするしか方法がない」



アベノミクスって何だっていう話です。具体的には何もやっていない。従来の自民党と同じ、公共事業を増やして、日銀が国債をむやみやたらと買い入れるだけの話だから。(中略)、結局、株と不動産に流れるわけです。またバブルですよ。株が上がって、じゃあどれだけの国民が儲かっているんですか」


 アベノミクスの結果、国民生活は悲惨なことになると心配しています。「儲かるのは、消費税も払わない輸出大企業だけです。円安でガソリンは上がる、漁業、農業の燃費は上がる、飼料は上がる、食糧は上がる、化学製品は上がる、みんな値上げになります。円安はちょっと歯止めがきかなくなる可能性があります。そうすると日常の物価上昇がものすごいことになる」



 「結局アベノミクスは、格差をどんどん大きくする。大多数の国民は所得は上がらないままに物価高に苦しむという話になるんです。僕は今年中にそうなると思う。ですから、安倍にミクスという幻想は近いうちに崩れてしまうと思いますね。」



 小沢氏は、国民が不幸になることを望んでいるわけではありません。国民という有権者が、自民党政権を選んだ結果について語っているだけです。



 ボクも、小沢氏とほぼ同じ見方をしています。問題は、格差がさらに広がって悲惨な国民生活が現実になったとき、その国民が今度はどのような決断をし、どのような政治勢力に自分たちの命運をかけるか、です。アメリカでは、格差を助長する共和党を応援する国民がいぜん多数います。自分たちが虐げられていても、それが自覚できないような世論操作が行われている結果です。