思想家、言論人、学者・・・は「政治」の奴隷ではない。しかし残念ながら、多くの思想家、言論人・・・は、かって「政治」の犬であり、奴隷であった。「同伴者」「同伴知識人」「御用文化人」「御用学者」という言葉もある。今も、多くの思想家、言論人はそうかも知らない。
しかるに、「自立」「自立の思想」とは、思想家、言論人の「政治からの自立」ということが第一義であった。ところで、日本では、右であれ左であれ、「文学者」「作家」「文芸評論家」・・・が「政治評論」「政治ジャーナリズム」の世界で中心的役割を果たしてきた。何故なのか。何故、政治記者、新聞記者上がりの政治評論家、政治学者、学者上がりの政治ジャーナリスト、官僚・役人、官僚上がりの政治ジャーナリスト・・・などの「政治評論」「政治ジャーナリズム」が信用できないのか?言うまでもなく、彼ら多くは「政治」や「政治家」の走狗であり奴隷でしかないからである。そこで再び問う。日本では、何故、「文学者」「作家」「文芸評論家」・・・が「政治評論」「政治ジャーナリズム」の世界で中心的役割を果たしてきたのか。何故か。北村透谷、大杉栄、幸徳秋水、漱石・・・。小林秀雄、中野重治、福田恒存、江藤淳、吉本隆明・・・。文学者たちの「言論」「テクスト」は、政治から自立しているからだ。少なくとも「自立への意志」を持っているからだ。つまり文学者たちは、「政治」や「政治家」よりも、自分の「思想」「言論」「言動」「テクスト」「作品」を重視しているからだ。テクストや作品は後世に残る。(続く)
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■緊急連絡■
「江古田哲学研究会」からのお知らせ。
今月の「江古田哲学研究会」は、第3土曜日、4/20(土曜日)、午後6時30分からです。いつもより30分遅れです。新しく参加希望の方は、メールで問い合わせてください。「柄谷行人の『哲学の起源』を読む」「小沢一郎の憲法改正論」「孫崎享の吉田茂・重光葵論」などをやります。
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★ 「江古田哲学研究会」の場所は、池袋駅東口。「ルノアール」(ビックカメラ裏)地下会議室(1号室)。会費はコーヒー代のみ。懇親会あり(学生は1000円)。
★ 柄谷行人の『世界史の構造』の続編『哲学の起源』を読みながら、同時に現代政治分析、現代思想論、現代文学論、小沢一郎の憲法論・・・等を討論形式で展開していきます。
★ 新しく参加希望の方は、以下までメールで問い合わせてください。→
http://form1.fc2.com/form/?id=593910
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現代の松下村塾!!!「江古田哲学研究会」
池袋駅東口「ルノアール」地下会議室
(ビックカメラ裏)
携帯090-6007-0726
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★ 「Amazonブックレビュー」より。
■山崎行太郎著「小林秀雄とベルグソン」を読む。
大いなる学問的刺激を与えられた..., 2013/2/2
結論から言えば、、この著書を読んで大変良かったと思うし、私の飽くなき『学問』への探求、執着、欲求に大いなる刺激を頂いた。第1章から第5章、それに増補の全てに大変興味深く読ませて頂いた。山崎氏が増補版のあとがきの中で、「私は、微力ながら、本書で明らかにしようとしたのは、、その『批評とは何か』という問題であった」と書かれている。この本を通して、私なりに山崎氏の文藝評論に対する考え方、哲学等を理解したし、出来たと思っている。また、私は、この本を通して、小林秀雄、柄谷行人、江藤淳氏等の思考・哲学の深淵に触れさせて貰ったような気がする。尚、私は、柄谷行人氏の近著である「哲学の起源」、「世界史の構造」や、「小林秀雄作品集」等と併せて読んでいるので、私の学問的欲求がより一層広がっていくように思う。
さて、これまで、山崎行太郎氏の著書である「小説三島由紀夫事件」、「それでも、私は小沢一郎を断固支持する」、「最高裁の罠」共著を読み終え、今回この本を読んだ訳だが、いつもながら、山崎氏の文章には敬服する。その理由は、大変論理的で、しかも文章自体がとても分かり易いからである。難しいことを、分かり易く読者に伝える難しさを知っているからこそ、なせる技だと思う。勿論、山崎氏の哲学、主張は、理路一貫しており、今の私からみれば、現状の日本の政治、経済状況の中にあっては、山崎氏の政治哲学者、文藝評論家としての存在意義及び価値が、極めて高く、貴重だと私は考えている。従って、益々のご活躍を期待したい。
★ 「Amazonブックレビュー」より。
三島由紀夫事件を知ったのは、忘れもしない、大学一般教養の物理学の講義(私は法学部であったが)で、教授が教室に入ってくるや否や、「三島由紀夫が防衛庁で割腹自殺をした」と言われ、驚いたことを今でも鮮明に覚えている。三島由紀夫氏に関しては、私なりに、好きな作家の一人であったので、この時代にも「武士」のような人がいたのだ、と言うのが率直なところであった。最近、山崎行太郎氏の著書(「それでも、私は小沢一郎を断固支持する」、「最高裁の罠」共著)を読み終え、私なりに手応えを感じ、この本も大変興味深く読むことが出来た。三島氏の一連の行動が、三島氏の「死の哲学」に基づいていたことや、森田必勝氏との関係等に関しても、深く理解が得られた。この本を通して、所謂「三島由紀夫事件」の本質が理解出来、私の中の「三島由紀夫」と言う人および作家の生き方が、一応の区切りを付ける事が出来たという点では、良書に出会ったと言う思いだ。
大変僭越で恐縮だが、これまで読んだ山崎行太郎氏の書かれている文章は、大変論理的で、読み易く、説得力がある。更に、山崎氏の思考方法及び価値観等を共有出来ることは、嬉しく光栄なことだ。
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