文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「日中友好」共同幻想論。

日本の「日中友好」の掛け声とともに始まった無原則な経済支援と経済交流が、中国の「帝国主義化」と「軍事大国化」、そして「反日暴力デモ」「尖閣諸島軍事衝突」をもたらした。しかし、今回の「日中軍事衝突」は、避けることの出来ないプロセスだった。日本国民の多くは、政府に「毅然たる態度」を求めた。「毅然たる態度」とは、「軍事衝突も辞さない」という態度だった。日本政府の毅然たる態度の前に中国の「1000艘の漁船」が、尖閣諸島になだれ込むことはなかった。つまり、南沙諸島で、ベトナムやフィリピンを相手に実行した中国の軍事作戦は、尖閣諸島では失敗した。国家が「国家」になるのはいつか?隣国に軍事大国があり、軍事的脅威を感じ始める時であると柄谷行人は『世界史の構造』で言っているが、日本及び日本人は、戦後、60数年を経て、初めて「国家意識」に目覚めたかもしれない。「日本よ、国家たれ」である。(続く)

習近平氏「領土・領海、交渉で平和的に解決」
2012/9/21 13:45日経新聞


 【北京=島田学】中国共産党の次期トップへの就任が決まっている習近平国家副主席は21日、広西チワン族自治区南寧で開いた「中国―東南アジア諸国連合ASEAN)博覧会」で演説し、「周辺国との領土や領海、海洋権益を巡る争いは交渉を通じて平和的に解決する」と述べた。中国の国営中央テレビが伝えた。
 直接的には、フィリピンやベトナムなどと領有権を巡って対立する南シナ海問題を指すとみられる。ただ、日本政府による沖縄県尖閣諸島の国有化後、中国指導者が周辺国との領土を巡る対立で「平和的解決」に言及したのは初めて。国際社会で中国の海洋進出への懸念が高まっていることを念頭に「我々は永遠に覇権を唱えない」とも強調した。
 習氏は20日にはベトナムグエン・タン・ズン首相とも会談。南シナ海問題について「この問題が中越関係のすべてではないが、処理を誤れば両国全体に影響を及ぼす」と指摘。ズン首相も「両国に見解の違いはあるが、交渉と協議を通じて適切に解決したい」と応じた。中国の国営新華社が伝えた。


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