文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

青山繁晴の動画は、何故、削除されたのか?関西テレビの報道番組で、「検察調書や証拠や物証よりも『証言』だけで有罪に出来る」と大胆に断言した青山繁晴の動画が、いつのまにか削除されているではないか?何があったのか?あまりにも大胆、素朴な珍発言が恥ずかしくなったのか?

僕の知る限り小沢一郎秘書三人全員有罪の判決を、「証言だけで有罪に出来る」という先鞭をつけた画期的な判決と絶賛したのは、毎日新聞主筆岸井成格関西テレビ「ニュースでズバリ、アンカー」のレギュラー、青山繁晴だけである。おそらく朝日新聞星浩あたりも今回の判決を支持しているだろうが、しかし「証言だけで有罪にした画期的な判決」と言ったかどうかは確認していないのでわからない。いずれにしろ、青山繁晴が、関西のテレビ番組で、フリップまで持ち出して、「これからは検察調書や物証なんかより証言が大事・・・」「証言だけで有罪に出来る・・・」等と言ったことは間違いないようである。しかし、それの「物証」(笑)となるべき青山繁晴の動画、つまり関西テレビのニュース番組での映像がネット上に公開されてあったのだが、何故か知らないが、いつのまにか次々と、著作権侵害か何かを理由に「削除」されている。このまま動画を野放しにしておいては、マズイと判断したのだろうか。とすれば、何処がマズかったのだろうか。堂々と公開し続ければいいのに。さて、誤解しないでもらいたいのだが、僕が、ここで青山繁晴を何回も取り上げるのは、青山繁晴個人を批判、中傷、罵倒するためではない。現代日本のマスメデイアにおける政治的言説の典型的な病理現象が、青山繁晴の言説の中に見出されるからだ。たとえば、青山繁晴を批判的に取り上げると、反論や論争ではなく、言論以外の手段による抗議や嫌がらせが相次ぐ。これは不思議な現象である。青山繁晴個人は、テレビ画面という公的な場所で、特定の政治家や個人を、堂々と批判、罵倒しているにもかかわらず、ひとたび青山繁晴個人が批判の対象になると、言論で対応すのではなく、言論以外の手段で、自らへの批判的言説を抹殺しようとする。何故、言論には言論で対応しないのか、僕には不可解である。実は、ここに、現代日本のマスコミ、ジャーナリズムの言説の病理がある。では、その病理とは何か。僕の考えでは、それは、マスコミ、ジャーナリズムの言説が、ある特定の政治家や特定の党派の「宣伝機関」に堕落したという病理である。つまり、マスコミやジャーナリズムの言説の「自立」、ないしはメデイアの「自立性」という問題である。もっと具体的に言えば、数年前、「新しい歴史教科書をつくる会」の主導権をめぐって、西尾幹二氏が、オピニオン雑誌や新聞から激しい攻撃を受け、論壇やジャーナリズムから追放されそうになった、いわゆる「西尾幹二事件」とでも呼ぶべき事件があったが、その際、西尾が言った言葉が、問題の本質を言い当てていたように思われる。西尾は、オピニオン雑誌が政治家の宣伝機関誌に堕落しつつあることを指摘して、「政治家に書かせるな」「政治家を使うな」と言ったように記憶している。西尾幹二事件においては、明らかに特定の政治家や党派が、あるいは特定の政治家の「威」を借りようとする言論人が動いていた。僕の考えでは、西尾は、そのことに危機感を抱いて、メデイアの、政治からの自立を主張したのである。(続く)



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