文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

菅直人は勝ったのか、負けたのか?小沢一郎は勝ったのか、負けたのか?鳩山由紀夫は騙されたのか、騙したのか?原口一博は裏切ったのか、裏切られたのか?菅は、予想通り「辞めるつもりはない」と言っているらしいが、いずれにしろ、菅が逃げ切れるとは思えない。


今回の政変劇で得をしたのは菅直人ではない。菅直人こそ最大の敗者かもしれない。「一応のメドがつけば退陣する」と言ったはずだったが、早速、菅直人菅内閣執行部は、「すぐ退陣するとは言っていない」「当分、退陣しない」と居直りを宣言したらしいが、日本国内だけではなく、全世界が注目する中で、よくも言ってくれたものである。菅直人が考えるほど世間は甘くない。菅直人首相とその取り巻きは、すでに充分に信用をなくしているが、これで決定的に、信用をなくしたと思われる。そういう意味では、鳩山由紀夫小沢一郎は騙されたのかもしれないが、しかし、それでよかったのかもしれない。騙すよりも騙されたほうがいいのかもしれない。特に小沢一郎の場合、今回の政変劇で、「小沢一郎は終わった」のではなく、「小沢一郎は勝った」と言うべきかもしれない。小沢一郎の政治力が、何回も何回も危機に直面しながらも、なかなか衰えないのは、小沢一郎が「性善説」の人であって、「裏切る人」ではなく「裏切られる人」、「騙す人」ではなく「騙される人」だからではないのか。その醜い人間性を天下に曝け出した卑劣漢・菅直人首相の退陣は、本人や取り巻きが、どんなに足掻こうとも、かえって早まったと思う。いずれにしろ、「日本人の恥」を世界中に晒したのは、菅直人とその取り巻きである。政治家の本質は、やはり古いと言われるかもしれないが、「騙し」でも「裏切り」でもなく、「誠」である。小沢一郎の政治力が衰えないことの秘密は、意外かもしれないが、そこにあるように思われる。今回の政変劇でも小沢一郎は「一敗、地にまみれた」ように見えるが、そして「小沢一郎の時代は終わった」と思われているが、たぶん、今後もしばらくは「小沢時代」が続くように思われる。「騙し」や「裏切り」では、政治家はつとまらない。(続く)



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