文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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小沢グループが新党結成へ。鳩山Gも同調か?

小沢一郎の「党員資格停止」をめぐる攻防が、ついに新党結成の動きへと発展する可能性が出てきた。14日の役員会前には、幹事長室に小沢支援の北辰会メンバー30人が押し掛け、幹事長を吊し上げた模様である。おそらくこの30人を中軸部隊とした分裂、新党結成のエネルギーは最高潮に達しつつあると見ていい。これまで、マスコミは、小沢一郎が新党結成を目指して分党しても、小沢一郎についていく議員はごく少数だと小沢一郎の力を見くびった表現を繰り返してきたわけだが、各地方選挙の結果を見るまでもなく、今の民主党議員たちは、「出るも地獄なら、残るも地獄…」であって、小沢グループ以外の民主党議員たちの心の内もかなり動揺しているはずである。すでに各議員の地元の選挙区は、地方選の連戦連敗を見て、これでは選挙は戦えないというわけで、民主党の「分裂」「離党」「新党結成」に傾きつつあるのが実情だろう。民主党議員の各支援団体も、菅直人首相や岡田克也幹事長、仙谷由人官房長官等のあまりにも稚拙な、偏執狂的政権運営に見切りをつけており、実質的には雲散霧消しつつある。いずれにしろ、分裂、新党結成、菅直人政権崩壊は、時間の問題となりつつある。米国の植民地支配を断ち切り、真の独立を勝ち取るべき政権交代だったわけだが、政権交代を果たしたのも束の間、民主党の半分は、すでに米国の植民地支配に繰り込まれてしまっている。こんな民主党政権は、出来るだけ早く潰れるべきである。

★小沢氏の党員資格停止 大甘処分も党は分裂含み
2011.2.14 23:09 産経新聞ニュース


 民主党執行部は14日、小沢一郎民主党代表に「党員資格停止」を突き付けた。除名でも離党勧告でもない「大甘」の処分だが、小沢系議員の反発は収まらない。菅直人首相の“遠心力”はますます強まり、党はもはや分裂状態にあると言っても過言ではない。政権最大の懸案は平成23年度予算関連法案の衆院再可決だが、ここで小沢氏は首相の死命を決する「数」のカードを突き付けるつもりなのか。(加納宏幸)

 小沢氏の処分を協議する14日の役員会直前。国会内の民主党幹事長室で親小沢系と反小沢系の両議員が正面衝突した。

 佐藤公治参院議員「国民は小沢さんの処分なんて求めていない!」

 岡田克也幹事長「それはあんたの考えだろ!」

 押しかけた小沢系は約30人。佐藤氏が「みんなの総意です」と畳みかけると「そうだ!」と一斉に同調。小沢氏と親しい輿石東参院議員会長が姿を見せると拍手がわいた。

 まさに興奮状態といえるが、執行部の大半は冷ややか。一人が「処分に関する議決権がないやつが何人集まったって関係ないよ」とつぶやいた通り、役員会はほぼ定刻に始まった。

 ただ、シャンシャンと事は運ばなかった。岡田氏が党員資格停止処分の案を示すと輿石氏はドスを利かせた。

「明日からどうなるか分からんぞ。自分が言ったことにみんな責任を持て!」

 「責任」とは小沢系の離反を指す。23年度予算関連法案の衆院再可決に必要な3分の2の議席を確保できなければ政権が倒れると暗示したのだ。それでも岡田氏は処分案を押し切った。

 「これで法案は一本も通らなくなり首相は辞めるしかなくなる。辞めないのならば党を割って新党を作るまでだ。座して死を待つよりはその方がいい」

 小沢氏側近はついに新党結成を明言した。小沢系が数人再議決に欠席しただけに予算案以外の法律はすべて通らない。もし新党に70人近くが流れれば、内閣不信任案も成立する。

 鳩山由紀夫前首相も小沢氏に同調しかねない。14日夜、都内のパーティーではこう語った。

 「党内でいじめが起きているように思えてならない。みんなで小沢氏を守り国民のため一致団結する民主党でなければならないが、それが欠けている」

 民主党安住淳国対委員長は14日、野党に協力を求めたが、内閣支持率2割切れを目前にして手をさしのべる野党はない。

 たちあがれ日本園田博之幹事長が「菅さんが辞めれば前に進むよ」と助言すると、安住氏は「そうなんですよね」とうっかり漏らした。

小沢氏は14日昼、都内で自らを支持する中堅約30人に囲まれた。話題が予算関連法案の再可決に及ぶと声を潜めた。

 「考えがある…」

 午後は議員会館の事務所で女性議員11人から贈られたバレンタインデーのプレゼントのベルトを受け取り相好を崩した。

 「11人もいる? ほう、そうか…」。ところがリボンがなかなかほどけない。

 「力が衰えているな…。ふふふ…」

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