文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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「民主党から離党者」の政治学

山口二郎と言う政治学者がいる。北海道大学教授で『政権交代』(岩波新書)という本も書いているぐらいだから、いわゆる政権交代を理論的に主導してきたイデオローグの一人だったはずで、その証拠に政権交代実現の直前まで、民主党代表や幹事長だった小沢一郎とも親しく対談などしていたはずだが、このところの言動を見ていると、この男も、菅直人と同様に、ただ政権=権力が欲しかっただけの「権力亡者」にすぎなかったということを、自分から暴露している。実は、愛知県知事選、名古屋市長選が民主党の惨敗で終わったわけだが、その結果を受けて、選挙に大勝した河村たかし等の選挙戦術を、「ポピュリズム」と批判している。これは、言うまでもなく、愛知県民や名古屋市民の選挙行動を批判・罵倒していることになる。まさに「許しがたい暴言(暴挙)」(笑)というしかない。ということは、つまり、山口二郎も、菅直人首相の政権運営岡田克也幹事長の選挙戦術を擁護しているということである。民主党ももう終わりである。共同通信世論調査を信じるわけではないが、その共同通信世論調査によると、菅内閣の支持率が「19パーセント」に急落したようだ。今や、いち早く小沢一郎擁護論に転じていた「週刊朝日」や「週刊ポスト」というような週刊誌だけではなく、テレビの報道番組までが、菅政権を批判しはじめている。今や菅政権は、エジプトのムバラクなみに、四面楚歌、孤立無援の窮地に追い込まれている。ところで、地方議員を先頭に、民主党から離党者が相次いでいるらしい。当然である。菅直人岡田克也等が、そして山口二郎等が、泥を塗った民主党という看板は、もはや通用しない。むしろ足を引っ張る材料になるだけだろう。今や、日本国民は、完全に「民主党」を見離し、見捨てている。誰に代わっても、民主党復権はありえない。民主党の心ある議員たちよ、民主党離党、新党結成、政界大再編に備えよ。

「民主」では勝てない…政権低迷で「看板」返上
配信元:
2011/02/12 19:08更新

 菅直人内閣の相次ぐ失政に、小沢一郎元代表をめぐる党内抗争と、ゴタゴタの尽きない民主党に愛想を尽かし、4月の統一地方選で「民主党」の看板を返上する動きが相次いでいる。「嫌気がさした」。街頭でそう叫ぶ候補も出てきた。共同通信世論調査では、菅内閣の支持率は危険水域の1割台に突入しており、「求心力」ならぬ「遠心力」ばかりが強まる。(加納宏幸)
 民主党を離党しました−。千葉県浦安市議の堤昌也氏(35)は最近までこう記したチラシを市内の駅頭で配っていた。
 堤氏は平成19年に民主党公認で初当選。統一選で再選を目指しているが、国政選挙で市議をこき使う「ハイパー・トップダウン政党」(堤氏)ぶりに嫌気がさして離党した。
 「政権交代民主党の目的は終わった。解党すべきだった。チラシですか? 民主の看板を掲げていたのだから、市民に離党を報告するのは当たり前」
 宮城県議選に出馬する同県七ケ浜町議の遠藤久和氏(51)は、推薦を返上した一人だ。「一括交付金の自由度は高まらず、一番期待していた地域主権が中途半端。結局、民主党政権交代だけを目的とする政党だった」と断じる。

 ■首相のおひざ元で
 衆院選の「中選挙区制」時代に菅直人首相のおひざ元だった東京都国立市でも同様の動きが出た。
 「菅さんは自分のポストにしがみついているだけ。有権者政権交代に期待したのに与謝野(馨経済財政担当相)さんを起用し、人のふんどしで相撲を取っている」
 国立市の生方裕一市議(50)は次の市議選では、みんなの党から立候補する。平成10年の新民主党結党以来のメンバーで伸子首相夫人が応援に入ったこともあるが、衆院選マニフェスト政権公約)をないがしろにする党の姿勢に我慢がならなかった。
 「やりますと言ったことができないのなら説明すべきだ」と生方氏は言う。

 ■逃げる候補者
 統一選での候補者の民主党離れは深刻だ。同党は44道府県議選で約1300人の擁立目標を掲げたが、党本部が何度督促しても公認、推薦は増えず、現在、計750人にとどまる。
 表面化しただけで10人以上が公認、推薦を返上。「尻込みして出馬要請に応じない人や、ポスターから民主党の文字を外した人もおり、100人規模で民主党から逃げている」(民主党関係者)という。
 民主党生方幸夫選対委員長代理は「既成政党への不信が全国的に広がっているのは確か。早く来年度予算案を成立させ流れを変えたい」と語るが、きっかけがつかめない状態だ。


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