菅直人が土下座か? この権力闘争は小沢一郎の完勝か?
「権力闘争ではなく政策論争を」というのがマスコミや文化人、ジャーナリストたちの流行の常套句だが、そういう思想的根拠も何もない、いい加減なタテマエ論が、政治家を、そして日本と日本人をダメにしているのである。政治家が権力闘争を行うのは当然ではないか。政治とは権力闘争である。政治家は権力闘争を勝ち抜くことによって政策を実現するのであって、政策論争にばかりウツツをぬかしているような似非政治家ばかりになっていることが、民主党、自民党を問わず、現在の政治的停滞と貧困をもたらしているのである。少なくとも僕は、権力闘争大歓迎である。僕が小沢一郎を支持するのは、小沢一郎のみが「政治とは権力闘争である」ということを知っている政治家だからだ。政策論争なぞ、口ばかり達者な三流の学者文化人にまかせておけ。権力闘争を勝ち抜いた指導者が出てくることによってのみ、日本は蘇るのである。さて、菅直人と小沢一郎のガチンコ対決となった民主党代表選挙の前哨戦だが、一部の情報によると、どうやら、このガチンコ対決は、つまり民主党内の烈しい権力闘争は、鳩山由紀夫の仲介によって、菅直人が小沢一郎の前に土下座して謝罪するという形で、つまり小沢一郎に全面的に屈服するという形で、要するに小沢一郎の完勝で終わろうとしているようだ。後は人事問題だけが残っているらしい。おそらく「小沢一郎幹事長」という線で調整はすすめめられていると思われる。仙谷、枝野、野田等、いわゆる反小沢のクーデターによって一時的に官邸を占拠していた反乱軍は永久追放になるだろう。ちなみに、鳩山グループは、鳩山の意向にかかわらず、すでに大半が小沢支持で固まっている。旧社会党系は、大臣ポストをちらつかされたことによつて菅直人支持で固まっていると言われているが、このまま選挙戦に突入するとしても小沢派の勝利はほぼ間違いない。マスコミは、党分裂を恐れる鳩山が菅直人支持を変えていないことから、「小沢一郎、立候補断念か」というガセネタを盛んに流しているようだが、これは菅直人側が仕掛けた情報戦の一つにすぎない。菅直人陣営が、この権力闘争に勝つためには「小沢一郎出馬断念」しかないということである。鳩山の調整が失敗すれば、小沢一郎は立候補して勝負するだろう。「小沢一郎立候補断念」の時は、水面下で勝負がついた時だろう。
