文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

鳩山的な「クリーンな政治」が日本を滅ぼす。

「クリーンな政治を・・・」「クリーンな民主党を・・・」という幼稚園児でも吹き出しそうな鳩山首相の辞任演説の要約を読みながら、小泉純一郎安倍晋三福田康夫麻生太郎、そして我等が鳩山由紀夫と続いた、クリーンかもしれないが、脆弱な「世襲政治家」たちによる日本の政治の欠陥と弱点が何処にあったかを、まざまざと思い浮かべないわけにはいかなかった。鳩山首相の考える「クリーンな政治・・・」など、世界の何処に、いつの時代にあったのか。そんなものは、金持ちのドラ息子が空想している「夢幻」にすがない。我々、日本国民が求めているのは「力」と「理念」のある政治、マスコミや検察、米国政府とも戦う気概を持つ政治であって、ひ弱な引き篭もり少年が夢想するような「綺麗な政治」「クリーンな政治」などではない。誰も政治や政治家に、そんなものは求めてはいない。鳩山首相が、普天間問題から社民党の連立離脱へというような一連の事件に対して、総理大臣としての政治責任を感じて、つまり、一切の責任を負って、一人だけ身を引くというのなら分からないではないが、未練がましく、「私もひきます。しかし恐縮ですが、幹事長も職をひいていただきたい・・・」と、小沢幹事長や、あるいは北海道教組事件に巻き込まれている小林議員等を「道連れ」にしなければ、身を引くことが出来なかったということは、やはりこの人が、一国の総理総裁には相応しくなかったということだろうか。鳩山首相が、小沢幹事長を、「政治とカネ」を理由に「道連れ」にしたということは、鳩山政権を揺さぶり続けた「官僚クーデター」「検察の暴走」、そして検察からのリーク報道を続けた「マスコミ」という、もっとも重要であるべき政治問題に対して、結果的にそれを容認し、擁護したということになるが、鳩山首相に、その自覚はあったのか。それとも、早くから「官僚」「検察」「マスコミ」・・・の連合軍の軍門に下っていたということか。いずれにしろ、鳩山という政治家は、自らの手を汚すこともしなかったかもしれないが、一切の責任を負って、ただ一人、消えていくという出処進退の美学すらも、持ち合わせていない、我儘で、甘えん坊の「お坊ちゃまクン政治家」にすぎなかったということだろう。どんなにクリーンであろうと、力も理念もない、ひ弱な政治家は、さっさと消えるべきいである。

「恐縮ですが幹事長も職をひいて」首相が迫る
6月2日12時21分配信 読売新聞



 「残念なことに政権与党のしっかりとした仕事が国民の心に映っていません」

 2日午前10時から国会内で開かれた民主党両院議員総会。衆参合わせ400人を超える議員を前に、鳩山首相は辞任を決意した理由を語り始めた。

 「(普天間飛行場を)沖縄の外に移すため、半年間努力してきたが、残念ながら沖縄にご負担をお願いせざるを得なかった」

 鳩山首相は目を真っ赤にしながら「社民党を厳しい道に追い込んでしまった。その責任は取らなければならない」と述べると、自民党から新党さきがけ民主党結成に至った経歴を振り返りながら「クリーンな政治」を作ることが、自民党を飛び出した動機だったと切り出した。 

そして「自分自身が政治資金規正法違反の秘書を抱えていたなんて想像だにしていなかった」と語り、先月31日と今月1日の2回、小沢幹事長と会談した際、政治とカネの問題を巡って「私もひきます。しかし恐縮ですが、幹事長も職をひいていただきたい」と迫ったことを明らかにした。北海道教職員組合から陣営幹部が違法な資金を受け取っていたとされる小林千代美衆院議員(41)にも「その責めを負っていただきたい」と、壇上から辞職を求めた。
 発言は約20分間も続き、鳩山首相は総会終了後、左隣に座っていた小沢幹事長と握手を交わしながら耳元に一言二言ささやき、小沢幹事長も口を真一文字に結んだまま2度小さくうなずいていた。 最終更新:6月2日12時21分


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