文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

鳩山首相、退陣。小沢幹事長も辞任。その「政変劇」が意味するもの・・・。

鳩山首相が退陣を決断したらしいが、同時に小沢幹事長にも「辞任」 を要求し、了承されたらしい。おそらく昨日の「鳩山・小沢会談」直後の小沢一郎の「憮然」とした表情と鳩山首相の笑みを浮かべた「ガッツポーズ」が意味していたのは、このことだったと思われる。言い換えれば、これは、鳩山首相が、藤井財務相の起用、あるいは枝野行革刷新大臣の起用などの例が示すように、当初から「小沢対策」ともいうべき「小沢はずし」の政治謀略を仕掛けていたということであろう。鳩山首相としては、小沢一郎と道連れならば退陣するというわけだろう。しかし、辞任要求をあっさりと受け入れた小沢一郎はやはり凄いと言うべきだろう。いずれにしろ、鳩山首相と鳩山政権は崩壊した。鳩山首相とその取り巻きの政治的影響力は、これで急落するだろうが、小沢一郎は幹事長職を、ひとまず細野等に譲ることによって、その影響力は逆に強くなり、次の党内再編と政界再編への仕掛けを試みてくるはずだ。この鳩山首相退陣劇で、鳩山首相小沢一郎に退陣を要求していた渡部一派、つまり民主党内の反小沢グループは、逆に拠り所を失い、政治的には絶望的状況に陥るはずである。ちなみに鳩山首相は、今朝、「退陣」の第一報を渡部氏等に通報したらしい。何故、渡部なのか。鳩山首相と渡部一派は「反小沢」戦略で利害関係が一致していたのだろうか。いいよいよ「第二革命」が始まったと言っていいただろう。

鳩山首相、退陣表明 小沢幹事長も辞任

 首相公邸前で記者団の質問に答える鳩山首相=2日午前
 鳩山首相(63)は2日、民主党両院議員総会で、米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる社民党の連立離脱など政権運営の混乱の責任を取り、退陣する意向を表明した。首相は同党の小沢幹事長にも辞任を求め、了承したことも明らかに。
(共同通信)

渡部恒三鳩山首相

【首相辞任】「朝、連絡があった」 渡部元副議長
産経新聞2010.6.2 10:13


 民主党渡部恒三衆院副議長は2日午前、産経新聞の取材に対し、鳩山由紀夫首相の辞任について「朝、連絡があった」と述べた。

 渡部氏は29日のTBS番組の収録で、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)移設問題での対応をめぐり、鳩山首相の辞任を求める声が上がっていることに対し「私が辞めろとかやめるなということじゃなく、鳩山由紀夫が後の世の歴史に残る判断をしてくれることを神様に祈るような気持ちで祈っている」と述べていた。

よろしければ、応援のクリックをお願いします。


人気ブログランキングへにほんブログ村 政治ブロへ