文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

マスコミと自民党、そして上杉隆は「米軍基地歓迎論」だったのか?

今や、飛ぶ鳥を撃ち落す勢いの「売れっ子の政治ジャーナリスト」(笑)の上杉隆が、普天間基地移設問題をめぐる鳩山首相の迷走と、遅すぎた沖縄訪問、そして「抑止力」論を根拠とする「在沖米軍容認」発言を受けて、マスコミの論調と自民党関係者の発言に迎合するかのように、鳩山首相と平野官房長官の退陣を要求しているが、実は僕が昨日の記事で、テレビや週刊誌類のマスコミ業界をうまく立ち回っている「著名なテレビジャーナリスト・・・」と皮肉って書いたジャーナリストとは、大方の人は気付いていただろうが、上杉隆のことであった。今、上杉が、マスコミや自民党からの烈しい鳩山バッシングに連動して、鳩山・平野辞任勧告論を展開することの政治的意味は何なのか。分かる人には分かるだろう。マスコミや自民党関係者は、米軍基地の国外移転を主張する沖縄県民に同情し、米軍基地反対運動を支持し、応援しているかのように偽装しながら、一斉に沖縄県民への「鳩山の裏切り」を批判しているわけだが、それらの批判をよく読むと、実は彼等のホンネが、「沖縄米軍基地歓迎論」でしかなかったということがばれてしまったというのが、今回の鳩山の沖縄訪問騒動であったというのが実情と言っていいだろう。「鳩山沖縄訪問批判」を展開するマスコミ関係者や自民党関係者は、米軍海外移転に反対し、沖縄から米軍海兵隊に出ていってもらっては困る、と言っているわけだが、「売れっ子の政治ジャーナリスト」(笑)の上杉もその一人だったということが、この鳩山・平野辞任勧告で明らかになったというわけである。言い換えれば、上杉も、「記者クラブ制度」批判や「検察の暴走」発言、「官房機密費」疑惑追及等を繰り返しながらも、タイミングよく「小沢一郎批判」を開始したことからも明らかなように、そして今回、「鳩山退陣論」を開始したことからも明らかなように、最終的には、卑屈にも米政府やその手先のCIA、マスコミ、自民党連合軍に屈服し、在日米軍の宣伝係を務める、いわゆる「官房機密費」まみれの「マスゴミ」の一員でしかなかったということだ。上杉のような「良心的な政治ジャーナリスト」たちは、今のところ、「官房機密費」を貰っていなかったかもしれないが、しかし結局、次の世代の「御用政治評論家」のポストを欲しがっているだけだろう。そういう人が、「官房機密費」疑惑を解明していくというのだから、盗人猛々しいというか、世も末であるとでも言うべきか。こういう「良心的な政治ジャーナリスト」を偽装する「体制内反体制派」こそ獅子身中の虫であり、肝心な政治的問題を隠蔽し、問題を雲散霧消させ、解消する役割を演じていると言うべきだろう。彼等は、所詮、永田町界隈を徘徊する御用聞き、あるいは次の権力者は誰かを敏感に嗅ぎ分けながら、新しい権力者に擦り寄っていくタイコモチかゴマスリにすぎない。(続く)





上杉隆の鳩山退陣勧告
http://diamond.jp/articles/-/8044?page=2
上杉隆の「官房機密費」批判
http://www.youtube.com/watch?v=TrSIHYr3zkI



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