文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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鳩山首相の「腹案」は徳之島だった?

普天間基地の移転先として鳩山首相が公表を渋っていた「腹案」の中身とは、どうも「徳之島」だったようであるが、はたしてそれを突然、聴かされた徳之島の住民が、大人しく、引き下がるものかどうか、僕はとても無理だろうと思うが、鳩山首相は、住民の反対を押し切ってまでも、強引に移転を決定し、移転作業を断行するつもりなのか。すでに先月、行われた徳之島の町議選では、二人の移転受入れの候補者が落選しているらしい。つまり当選者は、全員、受入れ反対だということだろう。僕は、地元住民の激しい反対運動を根拠に、「沖縄県内」も「県外」も、とても無理だという現実を米政府に早く伝えるべきだったと考える。米政府も、移転先には、「住民の合意」が必要だと言っているわけだから、徳之島住民の反対運動を知れば、とてもではないが、徳之島移設を了承するはずがない。それとも鳩山首相は、沖縄名護市や徳之島の住民が反対することを見越して、そこで起こるだろう激しい反対運動を梃子に、米政府に「国外移設」、つまり「グアム移設」を働きかけるつもりだろうか。おそらく、そうではない。鳩山首相は、本気で「徳之島移設」を考えているのではないか…。鳩山首相側近の牧野某議員が、すでに地元有力者の案内で、滑走路予定地などを現地視察をしたという事実が明らかになっていることからも分かるように、この話は、かなり現実性のある話だと思われる。無論、繰り返すまでもなく、徳之島では、「受入れ反対」の住民運動が激化するだろう。それを、鳩山首相は、国家権力を行使してまでも踏み潰して、徳之島移設を断行すことが出来るだろうか。


4月4日22時34分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100404-00000085-jij-pol

 鳩山由紀夫首相が米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり2日に行った関係閣僚との協議で、普天間のヘリ部隊を鹿児島県の徳之島に極力移転するため、米側や地元との調整を指示していたことが分かった。与党関係者が4日、明らかにした。

 政府は当面の移設先として、沖縄県名護市などにある米軍キャンプ・シュワブ陸上部を想定。同時に、訓練などの基地機能を、徳之島をはじめとする沖縄県外に分散移転することを目指している。首相の指示は、県外の移転先として、徳之島を軸に調整を進めたいとの考えを示したものだ。

 ただ、与党関係者は、米側が普天間に駐留する海兵隊の航空部隊と地上部隊の一体運用を担保するよう求めていることを踏まえ、ヘリ部隊だけの徳之島移転については「無理だ」と指摘した。 
 

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